ありがとうヨハン
一昨日、元オランダ代表ヨハン・クライフがこの世を去った。
1974年サッカーのワールドカップ西ドイツ大会の決勝戦、中学2年だった私は衛星中継でテレビ観戦した。このときが史上初の決勝戦の生中継だったと後で知った。
西ドイツ対オランダという顔合わせだったが下馬評は、「あっとー的にオランダ有利」だった。当時からドイツ大好きだった私はもちろん西ドイツ押しだったのだが、サッカー部の奴らはみんなオランダにあこがれていた。以下は西ドイツ代表のスタメン。
- 1 ヨゼフ・マイヤー
- 2 ベルティ・フォクツ クライフを倒してPKを献上。のちに代表監督。
- 3 パウル・ブライトナー 同点PKを蹴る。
- 4 ゲオルク・シュヴァルツェンベック
- 5 フランツ・ベッケンバウアー 「皇帝」。のちに代表監督。サッカー協会副会長。
- 9 ユルゲン・グラボウスキー
- 12 ウォルフガング・オベラーツ 左足の魔術師。
- 13 ゲルト・ミューラー 爆撃機。決勝ゴール。
- 14 ウリ・ヘーネス バイエルンミュンヘン会長。
- 16 ライナー・ボンホフ
- 17 ベルント・ヘルツェンバイン 同点PKを獲得。
今でもこれをそらんじている。
対戦相手オランダの主将がヨハン・クライフだった。背番号「14」は当時のサッカー少年たちのあこがれだった。
さてさて、「ヨハン」は「Johan」と綴る。ヨハネに由来するこの名前はキリスト教圏では由緒正しき名前だ。バッハと一緒である。「BACH」を数値化する遊びがある。「B=2」「A=1」「C=3」「H=8」だ。これらの和が「14」でクライフの背番号と一致するなどと、無理やり音楽にこじつけてみたが、もっとストレートな落ちがあった。
「ヨハン・クライフ」は通称だ。本名は「ヘンドリック・ヨハネス・クライフ」という。「ヨハン」はミドルネーム「ヨハネス」に起因する通称だった。ブログ「ブラームスの辞書」的にはまたとないオチだ。
合掌
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