ブラームス神社

  • 道中安全祈願

おみくじ

  • テンプレート改訂しました

独逸日記

  • ドイツ鉄道博物館のおみやげ
    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

ビアライゼ

  • Schlenkerla
    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

カテゴリー

« 作曲家ムゼウム | トップページ | おすすめホテル »

2016年3月24日 (木)

ドイツの象徴か

「ハンガリア舞曲」と並ぶブラームスの出世作「ドイツレクイエム」第一曲の冒頭を思い浮かべてほしい。その出だしが「ドイツ国歌」に似ていると感じている。ほんの一瞬だけの瞬間芸だ。

「ドイツレクイエム」の完成は1868年だ。「ドイツの」「ドイツ語の」「ドイツ人の」というような意味を併せ持った普遍性あるタイトルだ。普墺戦争勝利後、統一ドイツへまい進する機運の中で、ワーグナーの楽劇「マイスタージンガー」とともに統一ドイツの象徴とばかりに大衆に受け入れられた。

はたして「ドイツレクイエム」と「ドイツ国歌」の冒頭の類似は偶然以上の何かがあるのか。「ドイツ国歌」の旋律は1797年ハイドンによってオーストリアに奉られたものだ。テキストはファーラースレーベンで、1848年ドイツ三月革命の折に「ドイツの歌」として普及が進んだ。ブラームスは15歳だから、当然その経緯と旋律を知っていた。

似ているのは冒頭の音4個の進行だけだ。そりゃあ異論も山ほどあろう。

  1. 「ドイツ国歌」は移動ドで「ドーレミーレー」なのに対し、「ドイツレクイエム」は「ソーラシーラー」だ。
  2. 「ドイツ国歌」は弱起だ。「ドーレミーレー」のうちの「ミ」が小節の頭にくるのに対し「ドイツレクイエム」は冒頭の「ソ」が小節の頭だ。

理屈では分かっているのだが、どうも釈然としない。レクイエムは冒頭以降でも「ソーラシーラー」が音の高さを変えながら、エコーのように何度も強調される。「ドイツレクイエム」冒頭に「ドイツ国歌」がエコーのように繰り返されても何ら不都合はないと思っている。

« 作曲家ムゼウム | トップページ | おすすめホテル »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ドイツの象徴か:

« 作曲家ムゼウム | トップページ | おすすめホテル »

フォト

ブラームスの辞書写真集

  • Img_0012
    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
2025年3月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ