タイトリング
ブログの記事はまもなく4000本に届く。ということはつまり、4000ものタイトルを考えたということだ。「のだめの中のブラームス」や「献本行脚」は複数存在するが、それでも相当な数だ。
記事のネタを思いつく、「マクラ」や「オチ」を含む流れを考える。直前に公開した記事や直後に公開予定の記事とのつながり、類似ネタ記事との時間的へだたりおよびそれらへの言及の仕方などなど考慮すべき事項は多い。それらと同等に重要なのが「タイトル」を考えることだ。タイトルは記事の流れの一環であると断言出来る。
新聞で言えば「見出し」だし、広告で言えば「キャッチコピー」だ。類型的なタイトルを避け出来るだけ多彩なタイトルにすることは、検索エンジンへの反応という面からも効果的だ。
およそブラームスと関係があるとも思えない突飛なタイトルを掲げて、ブラームスとの意外な関係を浮かび上がらせることは醍醐味の一つである。タイトルの意外性も記事のオチを形作る重要なファクターということになる。「マイケル・ジョーダン」「伊能忠敬」「源実朝」などはこの典型だ。
元々ブログのコンセプトが「サラリーマンの日常の描写」ではない。ブラームスという巨木に徹底的によりかかるという非日常性が売りだ。だからこそタイトルにもそこそこの個性を盛り込むべきと考える。その意味ではブログと本に共通する「ブラームスの辞書」というタイトルも思案の賜物である。ナポレオンの「よの辞書に云々」の言い伝えを半ば冷やかし、半ば真面目に受け止めたものだ。実は気に入っている。
常連の人々に「また始まったか」と思われることは本望である。タイトルと本文のこじつけの無理矢理振りも内容の内だ。
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