ピーフケ
Johann Gottfried Piefkeは1844年から終身プロイセン第3軍団軍楽総監の地位にあった人。記事「マーチの作曲家」で述べた軍楽隊長の典型だ。ビスマルクの元で戦った3つの戦争のうち、最初の2つ1864年のデンマーク戦争と1866年の普墺戦争で実際に従軍した。とりわけデンマーク戦争の天王山・デュッペル要塞戦では、飛来する弾雨の中休まずタクトを振り続けて士気を鼓舞したことで名高い。
彼の作品は現在でも10曲が知られている。
デンマーク戦争に次ぐ1866年の普墺戦争に際しては「ケーニヒスグレーツ」を作曲した。8分の6拍子の珍しいマーチだが、わずか3時間で作曲したとされている。トリオで4分の2拍子になるところが凝っている。そのトリオは、ホーエンフリードベルクという古いマーチの引用である。このマーチはフリードリヒ大王がオーストリアに勝った際の記念マーチだった。対オーストリア戦の戦争を祈願する意図があった。
スペシャルコンサート まであと13日。
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