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2016年5月27日 (金)

伝記の罠

伝記の目的は、主人公の宣伝だ。もっと思い切って断言するなら長所の宣伝だ。凄さ、偉さを読者に伝えることが主眼である。この目的に照らして誇張と省略が行われているのが普通だ。さらに資本主義の論理がこれに加わる。伝記といえども書物である以上、出版社にとっては飯のタネだ。売れなければならない。売れる内容が、真実よりも優先されるという事態も起きる。

たとえばクララ・シューマンの伝記は、主人公クララの凄さ、偉さを読者に伝えることが目的だ。読者はそれを期待している。登場人物はそうした目的に合致するよう描写されている。クララの伝記の中に出現する以上、それがヨハネス・ブラームスであっても例外にはならない。あとがきに「これをキッカケにクララのことを好きな人が少しでも増えれば幸いです」などという著者のメッセージが書かれているようだといよいよ覚悟が要る。

一方わが「ブラームスの辞書」はこれら伝記とは以下の点で一線を画す。

  1. ブラームスの凄さなんぞ、読者の方が既によく知っているという前提に立っている。だからブラームスの凄さ、偉さを今更改まって伝える必要がない。
  2. 伝えたいのはブラームスの凄さではなくて、私自身がどれほどブラームスを好きかという点にある。

とはいえ、「ブラームスの辞書」の情報ソースは伝記を含む書物である。クララをはじめとする他者の伝記が、それ相応の誇張や省略を含むことは十分承知だ。もっとも注意しなければいけないのは、ブラームス自身の伝記に含まれるこの手の操作だ。かく申す私自身既に誰かの思うツボの中にいる可能性は低くない。

その点で一番安心なのは作品かもしれない。

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