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2016年6月30日 (木)

公式ビール

脱線ついでにまたサッカー。

現在フランスで開催中のサッカー欧州選手権のスポンサーの話だ。デンマークのCarlsberg社がスポンサーに名前を連ねている。世界で初めて下面発酵酵母の純粋培養に成功したという伝統を持つ会社にして欧州選手権の公式ビールだ。同じUEFA主催でもクラブチャンピオンを決めるチャンピオンズリーグのスポンサーはHeineken社なので、ちゃんと棲み分けられている。

Carlsberg社はデンマーク、Heineken社はオランダにそれぞれ本拠を置いているのだが、そのデンマークもオランダも予選で敗れて今大会には出場していない。皮肉な話ではあるのだが、Carlsberg社とHeineken社は世界のビール市場で3位4位を占める多国籍企業だから、自国代表の動向などささいな話になっているはずだ。

2016年6月29日 (水)

アイスランド

またまたサッカーの話。

フランスで開催中のサッカー欧州選手権決勝トーナメント1回戦で、アイスランドがイングランドに勝ってしまった。だからサッカーはやめられない。2008年の経済危機は記憶に新しい。一旦はEU加盟を目指したが方向転換して未加盟。そんな人口30ン万の国の代表がサッカーの母国を相手に堂々の勝利。国民投票でEUからの離脱が決まった英国だが、欧州選手権からも一足先に早々と離脱することになってしまった。こちらは国民誰も望んでいない離脱だろう。

ドイツの勝利にほっとした翌日に舞い込んだジャイアントキリングの知らせに人名特集をまたまた中断の暴挙とあいなった。

ドイツは苦手イタリアとの対戦が決まった。イタリアの監督がやけに策士なので心配だ。イタリアは下馬評が高くないときは不気味ですらある。

2016年6月28日 (火)

人名辞典【男性名】ア行

人名辞典が本日完結する。

  1. アドルフ Adolf 古高地ドイツ語「Adalwolf」(高貴な狼)が語源。高名な画家メンツェル。
  2. アヒム Achim 「少年の魔法の角笛」の編者。
  3. アマデウス Amadeus ラテン語の動詞「amare」(愛する)の過去分詞「amatus」が語源と目される。大物モーツアルト。
  4. アルトゥール Artur ケルト系の古い言葉で「Arth」(熊)が語源とする説が有力だ。 大指揮者ニキシュ。
  5. アルノルト Arnord 古高地ドイツ語で「鷲のように強い支配者」を意味するようだ。作曲家シェーンベルク。
  6. アルバート Albert 古高地ドイツ語で「高貴で輝かしい」という意味の「Albrecht」の英語形。親友ディートリヒだが、何と言ってもアインシュタインか。
  7. アレクサンダー Allexander ギリシャ語で「人民の守護者」を意味する。マケドニアのアレクサンダー大王もいて人気の名前だ。シューマンのミドルネーム。
  8. アンゼルム Anselm 画家フォイエルバッハ。
  9. アントニン Antonin アントンのチェコ語形。もちろんドヴォルザーク。
  10. アントン Anton 古代ローマのアントニウス由来だが語源不詳。クレオパトラの連れとして名高い由緒ある名前だ。作曲家ブルックナー、ピアニスト・ルービンシュタイン。
  11. イヴァン Ivan ジョンのロシア語形
  12. イグナーツ Ignaz ピアニスト・ブリュル。
  13. ヴィクトール Viktor ギリシャ神話に出てくる勝利の女神「ニケ」のラテン語転写だとされている。ラテン語で「征服する」を意味する「vincere」の過去分詞「victus」が直接の語源。友人で作家のヴィトマン。
  14. ウィリアム William 「willhelm」(甲冑)の英語変化。もちろんシェイクスピア。
  15. ウィルヘルム Wilhelm 古高地ドイツ語の「willahelm」(甲冑)が語源。バッハの長男。 
  16. ヴォルフガング Wolfgang [狼が行く」が語源。大物が2人ゲーテとモーツアルト。
  17. エドワルド Eduard 「裕福な守護者」を意味する。恩師マルクセン。ユーリエの長男。ヴァイオリニスト・レーメニ。
  18. エドワルド Edvard グリークはこちらだ。
  19. エマニュエル Emmauel おそらヘブライ語起源「神は我々とともに」か。バッハの次男。
  20. オットー Otto 古いドイツ語で「所有者」を意味するか。「ドイツ帝国宰相ビスマルク。

2016年6月27日 (月)

人名辞典【男性名】カ行サ行タ行ナ行

続いてカ行からナ行まで。

  1. カール Carl 高地ドイツ語で「男」または「農夫」を意味する。「穀物」との関連も疑われる。英語圏ではチャールズだし、フランス語ではシャルルで、イタリアにゆけばカルロスになる。作曲家ウェーバーやバッハの次男。
  2. カール Karl Carlと同じだがよりドイツ語っぽい。友人のゴルトマルクはこっちだ。
  3. ギュンター Gunter 「軍隊」を意味する古高地ドイツ語「Gunther」から派生。ブラームス作品目録の版元ヘンレの創業者。
  4. グスタフ Gustav マーラー。
  5. クラウス Klaus 詩人グロート。
  6. クリスチャ Christian もちろん「キリスト者」という意味。バッハの4男。
  7. ジークフリート Siegfried  「勝利の守護者」の意味。ワーグナーの息子。
  8. ジャン Jean ジョンの変形。シベリウス。
  9. ジョージ Georg 原義は「農夫」 ヘンデル。
  10. ジョゼッペ Giuseppe ヨーゼフのイタリア語形。 ヴェルディ。
  11. ジョルジョ Georges ジョージのフランス語形。ビゼー。
  12. セオドア Theodor ギリシャ語で「神の贈り物」から。テオドールの英語形。ニューヨークフィルの創設者トーマス。
  13. セバスチャン Sebastian 尊厳者「アウグスツス」のギリシャ語訳から。申すまでもなくバッハ。
  14. ディートリヒ Dietrich テオドリク→ティードレク→ディートリヒと遷移した。古代ゴート語「部族の支配者」だ。名高いバリトン歌手がいる。姓にもなっている。
  15. テオドール Theodor ギリシャ語で「神の贈り物」から。親友で名高い外科医ビルロート。
  16. ニコロ Niccoro ニコラウスのイタリア語形のそのまた縮小形。そりゃもちろんパガニーニ。

2016年6月26日 (日)

ステージ優勝

鹿島アントラーズが2016年1stの優勝を決めた。

2009年シーズン以来年間優勝から遠ざかっているから、ステージ優勝にも心が動く。国内タイトル17冠が増えるわけでもないが、ひとまずチャンピオンシップへの出場権を確保したことをきっちりと喜んでおく。

2016年6月25日 (土)

英国離脱

EUからの離脱の是非を問う国民投票の結果、イギリスのEU離脱が決定した。

域内2位の経済規模だと聞く。細かな論評は人任せにするとして、なんだか歴史の転換点に遭遇したような感覚に浸っている。残留だったら記事にしなかったと思う。

2016年6月24日 (金)

人名辞典【男性名】ハ行

本日は男性名のハ行だけで一杯。

  1. ハインリッヒ Heinrich 原義は「家長」。何はともあれ詩人ハイネ。リーズルの亭主もこの名前だ。
  2. パウル Paul ラテン語でヒナを意味する「Paulus」か。英語圏ではポール、イタリア語ではパウロまたはポーロとなる。チェコではパヴェルだ。作曲家ヒンデミットが名高い。
  3. パブロ Pablo パウルと同じくラテン語でヒナを意味する「Paulus」か。大ヴァイオリニスト・サラサーテが有名。有名な画家もいて何となくスペインを想像させる。
  4. ハンス Hans ジョンのドイツ語形だ。ビューロー、リヒターという大指揮者が名乗っている。
  5. ピョートル Pyotr ペーターのロシア語形。チャイコフスキーで有名。
  6. フィリップ Phiripp 「馬を愛する」を意味するギリシャ語から。大親友でバッハ研究家のシュピッタ。スペインではフェリペとなる。
  7. フーゴー Hugo 古高地ドイツ語で「精神」またはゴート語で「思考」を意味する。何かとブラームス作品を酷評したヴォルフだ。
  8. フェリクス Felix ラテン語「幸福」から。メンデルスゾーンとシューマン夫妻の4男。
  9. フェルディナンド Ferdinando 古ゲルマン語で「大胆な遠征」あるいは「収穫の多い遠征」の意味。ライプチヒの大ヴァイオリニスト・ダーヴィットと、シューマン夫妻の3男。
  10. フランツ Franz フランチェスコのドイツ語形。フランク「槍」からの派生か。ハイドン、リスト、シューベールトなど作曲家の大物が多い。
  11. フリードリヒ Friedrich 古高地ドイツ語で「平和をもたらす支配者」。ヘンデルのミドルネーム。何と言ってもシラーだ。
  12. フリッツ Fritz フリードリヒのドイツ語形。ブラームスの実弟と大親友ジムロック。
  13. フレデリク Frederic フリードリヒのフランス語形。何と言ってもショパンだ。
  14. ペーター Peter ギリシャ語「岩」から。イタリアではピエトロ、フランスではピエール、スペインではペドロとなるんど人気が高い。シューベルト。
  15. ヘルムート Helmut 古高地ドイツ語「戦意」を意味するヒルデムートより派生。「ブラームスの辞書」の産みの親ドイチュ先生。
  16. ベルンハルト Bernhard 「熊のように強いもの」 ブライトコップフの創業者。

 

2016年6月23日 (木)

人名辞典【男性名】マ行ヤ行ラ行ワ行

男性名の初回は例によってマ行以降だ。あとあとカテゴリー「079人名辞典」で表示した際に五十音順になるように逆順の公開とする。

  1. マグヌス Magnus ラテン語で「偉大な」という意味。民謡研究家ベーメ。
  2. マックス Max ラテン語Maximus(偉大なの最上級)とAemilianusを合成したマクシミリアンMaximilianの短縮形。Aemilinusは古代ローマの英雄。作曲家ブルッフ。文学者カルベックがマックスという名を持つ。
  3. マルテイン Martin 「軍神マルスに属する」という意味。宗教改革のルーター。
  4. ミヒャエル Michael 「聖人ミカエルの名前」。ハイドンの弟。バスケットボールのスイーパースターや、ペレストロイカの主人公、さらにはフランスサッカーの将軍もここに。英語ならマイケル、ロシア語ならミハイル、フランス語ならミッシェルだ。ちなみにスペイン語だとミゲルとなる。
  5. ヤーコプ Jakob 「神よ護り給え」を意味するヘブライ語から。ブラームスの父。イエスの最初の弟子の一人として名高い。英語圏では「ジェイコブ」と発音されやがてジェイムズ(James)が派生したらしい。
  6. ユリウス Julius ローマの主神ユピテルの子孫という意味を持つ。ローマの英雄シーザーに因む。大歌手シュトックハウゼン。あるいは友人のグリム。
  7. ヨーゼフ Joseph ヘブライ語「神よ増やし給え」という意味。聖母マリアの夫の名だけのことはある。大物が目白押しだ。親友で大ヴァイオリニストのヨアヒム。作曲家ハイドンのミドルネームにもなっている。
  8. ヨハネス Johannes ヨハネのラテン語形。言わずもがなブラームスの名前。
  9. ヨハン Johan ヘブライ語で「ヤハウェは恵み深い」を意味する。ヨハネのドイツ語形。古来人気の名前だけあって大物がズラリ。バッハ、ゲーテなど。フランスではジャン、英語圏ではジョン、イタリアではジョバンニ、スペインではホルヘ、ロシアではイワン、チェコやフィンランドではヤンだから該当者はさらに膨大な数になる。
  10. リヒャルト Richard 古高地ドイツ語で「強い支配者」という意味。英語圏ではリチャード、イタリアならリカルドになる。作曲家ワーグナーがすぐに思い浮かぶ。友人のホイベルガーも。
  11. ルートヴィヒ Ludwig フランス王家伝統名ルイLouisのドイツ語形。楽聖ベートーヴェンの他、シューマン夫妻の次男も。
  12. ロベルト Roberto 古高地ドイツ語で「輝かしい名声」という意味。シューマンの名前。

2016年6月22日 (水)

人名辞典【女性名】

記事「人名辞典」で予告した企画第一弾である。ブラームスに関係する女性の名前を五十音順に列挙解説する。カナ名を緑文字、欧文名を青文字、ウムラウトを赤文字、名前の由来起源を紫文字で記した。

  1. アガーテ Agathe 3世紀シチリア生まれの聖人アガタAgataに由来するものと思われる。リストの先頭がこの人になって嬉しい。弦楽六重奏曲第2番の解説書には必ず出現する。アガーテ・フォン・ジーボルトはゲッティンゲン大学教授の娘で素人離れしたソプラノの歌い手。ブラームスとは婚約していたが破局。ウェーバーの歌劇「魔弾の射手」のヒロインの名前でもある。
  2. アデリーナ Adelina Adelheid(アーデルハイド)の派生形。アーデルハイドは「高貴な心」という意味。アリス(Alice)やハイジ(Heidi)もアーデルハイドから派生している。クララ・シューマンの高弟アデリーナ・デ・ララが有名。
  3. アマーリエ Amalie 大親友ヨアヒムの夫人。名高いコントラルト歌手。
  4. アリーチェ Alice Adelheid(アーデルハイド)の派生形Aliceのイタリア語形。イタリア出身のアルト歌手アリーチェ・バルビ。晩年のブラームスがぞっこんの惚れ込みようだった。
  5. アルマ Alma スペイン語やイタリア語で「心」という意味。グスタフ・マーラーの妻。
  6. イローナ Ilona クララ・シューマンの高弟イローナ・アイベンシュッツ。
  7. エリーゼ Elise エリザベートの愛称がそのまま名前として定着した。原義はヘブライ語で「エルは誓いなり」だといわれている。ブラームスの姉、シューマン夫妻の次女。
  8. エリザベート Elisabeth 洗礼者ヨハネの母の名前。リーズルの本名だ。
  9. オイゲーニエ Eugenie オイゲンEugenの女性形。シューマン夫妻の4女。
  10. オティーリエ Ottilie ottoの女性形か。ブラームスを虜にした少女オティーリエ・ハウアーやドヴォルザークの三女。
  11. カロリーネ Karoliene チャールズCharlesのイタリア語形Calroから派生した女性形Carolineのドイツ語形。ブラームスの父の後妻。
  12. クララ Clara ラテン語で「明るい」という意味。説明不要。
  13. クリスティアーネ Christiane ヘブライ語「救世主」メシアのギリシャ語訳Christianの女性形。ブラームスの母。
  14. コジマ Cojima 語源不詳。リストの娘。ワーグナーの妻。
  15. セレスティーネ Celestine ブラームスを看取った家政婦トルクサ夫人の名前。
  16. フランツィスカ Franzisca フランシスコFranciscoの女性形。ドヴォルザークの母。
  17. フローレンス Florence ラテン語で「花咲く」の意味「florere」の過去分詞「florens」が語源。クララ・シューマンの高弟にフローレンス・メイがいる。
  18. ベッティーナ Bettina エリザベスの愛称「Betty」のイタリア語的言い回し。子供の不思議な角笛」の著者の夫人。
  19. ベルタ Berta ロベルトRobertoの女性形Robertaの縮小形。子守歌を贈られたファーバー夫人の名前。
  20. ヘルミーネ Hermine ウイルヘルムWilhelmの女性形Wilhelmineの縮小形。50代のブラームスを虜にした歌手ヘルミーネ・シュピース。
  21. ヘンリエッテ Henriette ハインリヒHeinrichの女性形。画家フォイエルバッハの継母で「ネーニエ」op82を献呈された。
  22. マティルデ Mathilde 古高地ドイツ語で「戦闘の力」という意味。ワーグナーの愛人の名前でブラームスと文通もあった。
  23. マリア Maria 語源不明。キリストの母の名。広く欧州で愛されている。ウエストサイドストリーで名高い。他バッハの最初の妻など関係者は多い。男性のミドルネームにもなる。
  24. マリー Marie マリアのドイツ語形。シューマン夫妻の長女。
  25. ユーリエ Julie ジュリアスJuliusの女性形Juliaからフランス風に変化した名前のドイツ読み。シューマン夫妻の三女。ブラームスが思いを寄せた。
  26. ヨゼフィーネ Josephine ヨゼフJosephの女性形。実はクララのミドルネーム。

「人名辞典」のノリがご理解いただけただろうか。

2016年6月21日 (火)

人名辞典

著名人を列挙した書物またはデータベースのことか。一定の基準を満たす人物が五十音またはアルファベット順に並べられている。スポーツ選手名鑑もこれに加えられるハズだし、電話帳も仲間に入れてよかろう。昨今の携帯電話のアドレス帳には数百人分のデータが収録出来る。卒業アルバムだって立派な名鑑だ。

著名人の伝記の末尾に収載される索引も、事実上の人名辞典である。ちょっと詳しい本になると簡単なコメントまで付されているから重宝する。世界最高のブラームス本、マッコークルの「ブラームス作品目録」の人名索引は、ちょっとでもブラームスに関係した人物がびっしりと記載されていて壮観である。

さてブログ「ブラームスの辞書」では、2008年の秋に「地名辞書」を作成した。ブラームスの伝記に登場する地名を集めて五十音順に列挙した。さらに歌曲のテキストに現われる「鳥」「動物」「植物」「色彩」の名称についても同様に集計した。これらはどれもマッコークルを始めとする一般的な伝記では集計が試みられていない。知識の谷間をささやかに埋めたいと願った結果である。

当時から人名についても何か出来ないか考えていた。普通にやってしまうとブラームスとかかわりがあった人物を順に列挙してコメントを付与しただけの代物にしかならない。厳密に考えるとこれは「人物辞典」である。この系統の情報は割と頻繁にお目にかかるから、当「ブラームスの辞書」の方針とは微妙に合致せず、ずっと見送っていたがこのほど良いアイデアを思いついた。

「人物辞典」ではなく「人名辞典」を作るのだ。もちろん収載の範囲はブラームスと関係の深い人物が対象だが、個人の事跡やエピソードの紹介には主眼が置かれていない。あくまでも名前そのものをクローズアップする。

今後順次公開する。

2016年6月20日 (月)

美術特集総集編

美術特集総集編。

  1. 2016年06月04日 音楽室の肖像画
  2. 2016年06月06日 メンツェル
  3. 2016年06月07日 絵の素養
  4. 2016年06月08日 ロランス
  5. 2016年06月09日 マックス・クリンガー
  6. 2016年06月10日 選曲のセンス
  7. 2016年06月12日 ミヒャレク
  8. 2016年06月15日 フォイエルバッハ
  9. 2016年06月16日 様式感
  10. 2016年06月17日 美術史
  11. 2016年06月18日 広重の死因
  12. 2016年06月19日 色彩豊か
  13. 2016年06月20日 本日のこの記事

2016年6月19日 (日)

色彩豊か

作品や演奏を言葉で表現する際、「色彩豊かな」と形容されるケースがある。作曲家もしばしば「色彩豊か」と形容される。

いわゆる「音色」が多彩であることを指していると思われる。「のだめ」こと野田恵のピアノもこういって評価されたことがある。演奏する作品あるいは場面によってピアノの色合いを自在に変えられるというニュアンスだ。ピアノにおいてはタッチとペダリングが全てではないかと思われる。ヴァイオリンだってボウイングとヴィブラートが全てに違いない。見た感じも若干は影響していると思う。名人になればなるほどこれらの順列組み合わせを駆使して、聴き手に「無限ではないか」と思わせることが出来る。室内楽、管弦楽という具合に楽器の数が増えれば、この順列組み合わせは天文学的数値に達する。これを作品や演奏に活かす能力を指して「色彩豊か」と呼んでいるハズである。

演奏において使用可能な音色の数は多い方がいい。必要とするときに必要な数を使えるのがよいのだ。絵の具をいっぱい持っているからといって、無駄に使うのは感心しない。

あるいは演奏が上手で色数が多くても、元の作品が色数に乏しいと宝の持ち腐れになる。たとえばラベル、ドビュッシー、ショパンはそういう意味での色数が多いと思われる。管弦楽ではベルリオーズ、Rシュトラウスあたりも入って来よう。気のせいかもしれないが、ドイツ系の作曲家はあまり思い浮かばない。

パレットの上の絵の具の種類が多いとでもいうのだろう。湧き上がる楽想次第で、いかようにも変幻自在に着色して見せる。これらの作曲家の作品を、これまた色彩感溢れる演奏家が演奏すると良い演奏になる確率が高まると思われる。バッハやモーツアルトは、少しニュアンスが違う。いかようにでも染められるという意味で、彼ら自身は「白」「無垢」と表現されることが多い気がする。

さてさてブラームスは「独特の」と表現されることはあっても「色彩豊か」という形容には滅多にお目にかかれない。世間様から「色彩豊か」とはお世辞にも思われていない。音楽を色彩にたとえるのは難しいと知りつつ、私が考えるブラームスの特質を以下に列挙したい。

  1. 原色を使用することは希である。限定された場所で効果的に使われる。
  2. 好む色が暗色系に偏る。
  3. 総数としての色数は多くないが、微妙な色合いの違いを繊細に表現している。
  4. 何色も混ぜた微妙な中間色を多用する。たとえばこげ茶を5種類使い分けたり、グレーが5種類、紺が5種類という感じ。

2016年6月18日 (土)

広重の死因

東海道五十三次で名高い歌川広重は安政5年9月6日に没した。次女の誕生日かと色めき立ったが、これは陰暦であって新暦に直すと同年10月12日に相当する。

死因はと聞いて驚くコレラ。

2011年6月11日の記事「コレラパンデミック」で、ブラームスが15歳デビューの年にハンブルクでコレラの流行があったと書いた。この流行がユーラシア大陸を横切って日本に到達したのが1858年だと記しておいた。つまり広重は一連のコレラ禍終着点の日本で、そのコレラにかかって亡くなったということだ。

2016年6月17日 (金)

美術史

「音楽の歴史」といえば歴史的事項のうち音楽関連の記事を抜き出して列挙することで概観することが出来るには出来るが、それだけを見ていると事態を見誤ることもある。抽出もとの歴史を常に参照しながら考察をしないと時代の空気を読みそこなう。「作品史」「様式史」「演奏史」「受容史」などの総称でもある。

同様なことが美術にもあてはまるに決まっている。「美術史」だ。美術ネタを最近連ねていてつくづく感じる。私の「美術史」の知識は「音楽史」に比べて極端に薄い。というより「ゼロ」だ。もしかすると美術史について相応お知識を持ち、それを音楽史とマッチングすることで、音楽そのものへの理解がとりわけ深まるのではあるまいか。

さらに申せば「文学史」でも同様なのではないだろうか。

問題は私の理解力だけのような気がする。ブラームス本人は、文学や美術への興味を隠さなかったと複数の友人が証言している。記事確保の観点からも将来手をつける価値がありそうだ。

2016年6月16日 (木)

様式感

クラシック音楽に長く親しんでいるせいか、知らない作品を聴いていても何となく、作曲された時代がわかるときがある。楽器の起用法、和音の進行、伴奏の処理、声部の処理、主題法などからうっすらと想像が出来てしまう。これがおそらく様式感なのだと思う。おうおうにして時代と地域の関数だ。これがある程度判ってくると鑑賞の楽しみが広がる。

作曲家は過去の様式感を吸収しつつ、自らの様式を確立して行くが、個々の作曲家の個性の堆積が、時代の様式感を醸し出し、さらにまたそれが個人に跳ね返る。

時代の様式感と、個人の様式感の隔たりによって、「保守的」と呼ばれたり「進歩的」と呼ばれたりする。ブラームスの様式感は時代の様式感とは少々ズレていて、過去に寄っていたと思われる。だれも見たことが無い未来の様式感には寄り添いようが無いというのは内緒の方向で。

まあまあ美術にももちろん様式感はついて回るには違いないが、知識がゼロだ。

2016年6月15日 (水)

フォイエルバッハ

アンゼルム・フォイエルバッハAnselm Feuerbach(1829-1880)のことだ。ブラームスが「美術好きの音楽家」であるのと反対の「音楽好きの画家」である。

もともと若い頃から音楽に親しんでいた。モーツアルト、ハイドン、メンデルスゾーンがお気に入りだったという。ブラームスにとってもストライクゾーンである。だからという訳でもなかろうが、彼はブラームスと直接親交があった。

継母ヘンリエッテと連れだってバーデン・バーデンへ保養に出かけた。そこでクララ・シューマンと知り合ったことがキッカケで、ブラームスとの交流が始まった。ブラームスはフォイエルバッハの作品を愛し、実力が正当に評価されていないと嘆いた。ブラームスの遺品からフォイエルバッハの油彩画が見つかった程だ。

1880年フォイエルバッハはベネチアで客死する。ベネチアで客死するのはかのワーグナーと一緒である。

ブラームスは悲報に接してインスピレーションを得た。「ネーニエ」op82である。残された継母ヘンリエッテに献呈された。シラーのテキストに管弦楽の伴奏を付与した合唱作品だ。出来映えは極上の肌触りと申し上げておく。

2016年6月14日 (火)

ほっと一息

油断は禁物とはいえほっとしている。

昨日早朝、サッカー欧州選手権グループリーグC組初戦でドイツはウクライナに2-0で勝った。グループリーグ突破に大きく近づいたと見ていい。

同大会の参加国は従来16か国だったが今大会から24か国に拡大された。24チームを6グループに分けて戦うグループリーグは、決勝トーナメント進出16チームに絞りこむ戦いだ。各組上位2チームを選んだところで12チームにしかならないので、6つある3位のチームから上位4チームが決勝トーナメントに進める計算になる。

極端な話「グループ最下位にさえならなければよい」と考えれば、ドイツにとって初戦2-0の勝利はこの上なく大きい。同時に行われた同グループのポーランド対北アイルランドが1-0でポーランド勝利というのも吉報だ。ドイツがグループ最下位になるには、初戦敗北の2チームウクライナと北アイルランドの両方に抜かれる必要があるからだ。

何が起きるかわからんというのはこれも確かなことだ。冷や汗モンのフランスの劇的勝利や、土壇場で同点にされたイングランドを見るにつけ、初戦の2-0勝利はひとまずありがたくかみしめておきたい。

2016年6月13日 (月)

777777アクセス

昨日16時45分頃、2005年5月30日のブログ開設以来のアクセスが77万7777回に到達した。

途切れぬことだけが取柄ながら、長く続けているとこういう喜びもやってくる。

こんなネタでも律儀に拾って行かないと記事がたりないからという具体的で差し迫った事情の裏返しでもある。

2016年6月12日 (日)

ミヒャレク

ルートヴィッヒ・ミヒャレクという画家だ。晩年のブラームスのお友達らしいが、どうも人物像をつかめない。ミラー・ツー・アイヒホルツ邸での食事にブラームスと同席していたとホイベルガーが証言する程度だ。

死の床に横たわるブラームスのスケッチを残した。スケッチには1897年4月3日の日付が書かれているから、臨終の当日部屋に入ることを許されたと考えられる。それほどのお友達だ。他に最低2つはブラームスの肖像画が伝えられている。

「自室の窓辺にて」という作品がお気に入りだ。ピアノの前に立つブラームスの後方には、開け放たれてた窓。そこには堂々たるカール教会の威容が描かれている。ブラームスと言えば「カールスガッセ」だから、カール教会を取り入れた構図はとても自然である。

2016年6月11日 (土)

ユーロ2016

本日サッカーのヨーロッパ選手権がフランスで開幕する。現世界チャンピオンのドイツは北アイルランド、ウクライナ、ポーランドとともにグループリーグC組を戦う。初戦は日本時間13日早朝となる。

決勝戦は7月10日で、日本時間11日月曜日の早朝。月曜の早朝から寝不足覚悟で生を観るか迷う。

2016年6月10日 (金)

選曲のセンス

画家マックス・クリンガー(1857~1920)は、ブラームスの60歳の誕生祝いに版画集「ブラームス幻想」を贈った。ブラームス作品を自ら選び、それにふさわしい版画を楽譜とともに連ねたものだ。

  1. 古き恋 op72-1 ト短調
  2. あこがれ op14-8 ホ短調 
  3. 日曜日の朝 op49-1 ホ短調
  4. 野のさびしさ op86-2 ヘ長調
  5. 家もなく故郷もなく op94-5 ニ短調
  6. 運命の歌 op54 

選ばれたのは上記の通りだ。作品番番号の若い順でもないし、調性の選択にも規則性がない。この選曲はクリンガーのセンスそのものだ。尊敬するブラームスへの贈り物だ。行き当たりばったりの選曲であろうハズがない。6番目の「運命の歌」がメインになっているらしい。

贈られた側のブラームスは「これは目に見える音楽だ」と始まる長い礼状をしたため、改めてライプチヒにクリンガーを訪問した。

それでもブラームスはまだ足りぬとばかりに、クリンガーの父の死に際して、「4つの厳粛な歌」op121を献ずることになる。

2016年6月 9日 (木)

マックス・クリンガー

1857年にライプチヒで生まれたドイツの画家、版画家だ。没したのは1920年である。

「アモールとプシケ」という連作版画集をブラームスに献呈している。

早い話ブラームスのお友達だ。出版社のジムロックとも親交があったという。ジムロックはブラームスの歌曲作品96と97の出版にあたって、クリンガーの絵を表紙に据えようとした。始めは賛同していたブラームスだが、後に翻意した。ところがブラームスの翻意を知ってか知らずかジムロックは絵を表紙にして出版してしまった。ブラームスはこれにヘソを曲げたらしい。

クリンガーは、ブラームス60歳の誕生日に新たに作品を献じる。「ブラームス幻想」というタイトルだ。

今度はブラームスもいたく感激した。「私のいいたいことがそのまま絵になっている」と手放しの賞賛である。

そしてブラームスからは、夢のような返礼がある。最後の歌曲「4つの厳粛な歌」op121は、クリンガーに献呈されている。

2016年6月 8日 (水)

ロランス

ジャン・ジョセフ・ボナヴェンチューラ・ロランス。ロベルト・シューマンの知り合いの画家でおそらくフランス系。1853年秋デュッセルドルフに滞在していた彼は、ロベルトから依頼を受ける。ある人物をスケッチして欲しいと頼まれたのだ。

求めに応じて描かれたスケッチが今に伝えられている。

二十歳のブラームスだ。男か女かと言われれば男と即答出来るが、後年のいかついイメージとは雲泥の差。美少年である。美少年なら今も昔も少なからず存在したと思われるが、ブラームスは既にこのときop6までの作品を完成していた。シューマン夫妻が感動した第1ソナタは、この顔で弾かれたのだ。そのイメージの落差が夫妻の感動に一役買っていたと感じる。程なくエンデニヒに入院したシューマンは、このスケッチを届けさせたという。

学校の音楽室にこの肖像が飾られていたら、子供たちのイメージは変わると思う。

2016年6月 7日 (火)

絵の素養

ブラームスは音楽とともに芸術の一大領域を形成する絵画についても並々ならぬ洞察力を持っていたという話をする。

ブラームスのイタリア旅行の主たる目的の一つが、美術作品の鑑賞であったことはよく知られている。同行した友人たちの何人かが証言している。ブラームスはイタリアに赴く前に下調べをしたという一方で、解説書を鵜呑みにするのではなく、直感に頼ったとも言われている。パルミジャニーノへのご執心は既に言及した通りである。

もちろんブラームスの本業は音楽。作曲と演奏だ。絵の素養があると言っても創作の対象ではなく、もっぱら鑑賞だった。

さらにブラームスの伝記を注意深く読むと同時代の画家との交友関係も浮かび上がる。

  1. アドルフ・メンツェル (1815-1905) ミュールフェルトの演奏中のスケッチを贈る。クララとヨアヒムのデュエットのスケッチがある。
  2. ユリウス・アルガイヤー (1828-1900)「バラードとロマンス」op75を献呈。
  3. アンゼルム・フォイエルバッハ (1829-1880)没後その継母に「哀悼歌」op82を献呈。
  4. マックス・クリンガー (1857-1920) 60歳のブラームスに銅版画集「ブラームスファンタジー」を贈った。ブラームスは「4つの厳粛な歌」op121を献呈。
  5. ウィリー・フォン・ベッケラート 

2016年6月 6日 (月)

メンツェル

Adolf Menzel (1815-1905)ブレスラウ生まれの画家。幼い頃から画才を発揮する一方で音楽にも親しんだ。サンスーシ宮でフリードリヒ大王がフルートを演奏するシーンを描いた絵が有名だ。バッハの「音楽の捧げ物」のCDジャケットでしばしば見かけるあの絵の作者だ。

妹がベルリン宮廷音楽監督と結婚したことから、ベルリン高等音楽院校長のヨアヒムと知り合う。やがてヨアヒムを介してクララとも知遇を得た。1854年にヨアヒムとクララがアンサンブルをする姿をスケッチしている。ロベルト・シューマン入院中と思われる。ヨアヒム、クララとの知り合いとなればブラームスと親交が無い方が不自然だ。1891年クラリネット五重奏曲のベルリン初演に同席することとなる。ブラームスの晩年にインスピレーションを与えたクラリネット奏者ミュールフェルトの演奏は、画家の心もまた捉えたと見え、演奏の様子をハガキにスケッチしてイタリア滞在中のブラームスに書き送っている。ブラームスと同じ勲章をプロイセンから授与されていることもあって、親近感が増したらしく、60歳のブラームスと78歳のメンツェルの飲み会が盛り上がったと証言されている。

つまりこの人ヨアヒム、クララ、ミュールフェルトという錚々たる音楽家のスケッチを残している。こうなると私の嘆きは一つ。ブラームス本人のスケッチが残っていないのが残念でならない。

2016年6月 5日 (日)

伝記の次

伝記特集の次は、絵画だ。

記事「音楽室の肖像画」をきっかけに美術特集にはいった。本数的には大したことのないミニ特集だ。

2016年6月 4日 (土)

音楽室の肖像画

小学校や中学校の音楽室を思い出そう。高等学校も同じかもしれない。そこには、古今の有名な作曲家たちの肖像画が飾られている。この肖像画によって子供たちに植え付けられる印象は、子供らの音楽観に少なからぬ影響を与えているように思われる。

まず思うことは「みんな凄く偉いンだ」である。私たちのために有り難い音楽作品を残してくれた偉人の群像という雰囲気である。「作品は素晴らしいのだから、感動しないのは、お前たちの耳のせい」みたいな威圧感が漂う。

次に思うことはカツラ。バッハ、ヘンデル、ハイドン、ヴィヴァルディ、モーツアルトあたりまで髪型が変だ。大抵の小学生は「この人たち変」と思っている。誰からカツラじゃなくなるのかマジで考えたものだ。

この群像に誰と誰を加えるのかという基準はあまり明確ではない。あるいは同一作曲家に複数の肖像画が伝えられている場合に、どの肖像画を採用するのかも曖昧だ。

私が小学生だった頃、女のクラスメートたちに人気があったのは、ロベルト・シューマンだった。考える人っぽい例のあの肖像画のせいだ。肝心なブラームスは、ここでいきなりオヤジのレッテルがデカデカと貼られてしまっている。若い頃の肖像画が採用されていたためしがない。ブラームスだっていきなりオヤジで生まれてきたわけではないのだが。

もしかすると本日の最大の疑問点はこの先かもしれない。学校中を思い出して欲しい。肖像画があるのは、音楽室だけではなかったか?校長室の歴代校長の写真を例外とすれば、音楽室の作曲家の群像だけが異例の存在だった。

古今東西の文豪たち-鴎外、漱石、ゲーテ、シェークスピアの肖像画が図書室に飾ってあるのを見たことが無い。アンデルセンやグリム兄弟でもいいのに。理科室にニュートン、アインシュタイン、キュリー夫人、湯川秀樹の肖像画があっただろうか。ピカソ、ゴッホ、ダヴィンチあるいは歌麿の肖像画が美術室にあっただろうか。社会科室だって、伊能忠敬、間宮林蔵、マゼラン、リンドバーグの肖像画があってもいいだろう。技術室にエジソン、ライト兄弟、スティーブンソンの肖像画は置かれていない。保健室では、コッホ、パスツール、ナイチンゲール、野口英世を見てみたい。

最近はどうなっているのだろう。何だか音楽室だけ浮いてはいないか。

2016年6月 3日 (金)

伝記特集総集編

伝記特集を終えた。

  1. 2016年05月21日 最後のページ
  2. 2016年05月22日 伝記
  3. 2016年05月23日 エピソードの功績
  4. 2016年05月24日 ヴァジレフスキー
  5. 2016年05月25日 ウルトラマン
  6. 2016年05月26日 じんわりと伝記
  7. 2016年05月27日 伝記の罠
  8. 2016年05月28日 ヨコ展開
  9. 2016年05月29日 伝記1冊記事10本
  10. 2016年05月30日 伝記たるもの
  11. 2016年05月31日 伝記たるもの2
  12. 2016年06月01日 再読のすすめ
  13. 2016年06月02日 貴重な伝記
  14. 2016年06月03日 本日のこの記事

特集というには本数が少ない。

2016年6月 2日 (木)

貴重な伝記

現在のところ、クララ・シューマンの伝記の決定版か。春秋社刊行の「クララ・シューマン」だ。

Monica Steegmann著の「Clara Schumann」の全訳。玉川裕子訳。記述が客観的なことが冷たさに直結していない点好感がもてる。巻末の付録、人名索引、クララの作品リスト、国外演奏の記録、クララへの論評集など盛りだくさんで楽しい。出典元の提示もシンプルで明快なのが気持ちいい。

女子であることを極端にクローズアップしない姿勢が、説得力の増強に貢献している印象だ。ロマン派の二大巨星、シューマンとブラームスとのかかわりばかりが、バランスを欠く形で取り上げられることも多い中、節度ある姿勢に留まっていてなお、事実の提示だけは怠らない感じだ。

第一刷の発行年月日が2014年9月13日だというところに、こだわりと愛を感じる。

2016年6月 1日 (水)

再読のすすめ

ブログ「ブラームスの辞書」の記事のネタ集めの基本となるソースは伝記だ。我が家にはブラームスやドヴォルザークの伝記が複数種類ある。刊行時期の古い伝記はもうボロボロだ。新たなネタを求めていつでも手に取れるところに置いてある。

あちこちに書き込みがあるし、ページの角が折り曲げられている。隅々まで読み込んで、もう見落としは無いなどと思ってはいけない。時間をおいて新たに先入観無く読んでみるとまた別の発見がある。伝記の記述自体がもう変わることは無いが、読んでいるこちらが変わるからだ。

伝記を読む際のアンテナが高まればまた、着眼点が増える。ブログ「ブラームスの辞書」で「地名」「歌曲」「色」「マネー」「ジムロック」という具合にテーマを設定した記事を連ねることで、こちらの脳味噌のセンサーが増設されると、以前には読み飛ばしていた部分にピピッと反応するのだ。

同じ事がきっと作品の鑑賞でも起きている。

中学時代に聴いたときの印象と今聴く印象とでは大きく変わる。仮に同じ作品を同じ演奏家で聴いても受ける感じが変わる。こちらのセンサーが変わることでしか説明が付かない。

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