再読のすすめ
ブログ「ブラームスの辞書」の記事のネタ集めの基本となるソースは伝記だ。我が家にはブラームスやドヴォルザークの伝記が複数種類ある。刊行時期の古い伝記はもうボロボロだ。新たなネタを求めていつでも手に取れるところに置いてある。
あちこちに書き込みがあるし、ページの角が折り曲げられている。隅々まで読み込んで、もう見落としは無いなどと思ってはいけない。時間をおいて新たに先入観無く読んでみるとまた別の発見がある。伝記の記述自体がもう変わることは無いが、読んでいるこちらが変わるからだ。
伝記を読む際のアンテナが高まればまた、着眼点が増える。ブログ「ブラームスの辞書」で「地名」「歌曲」「色」「マネー」「ジムロック」という具合にテーマを設定した記事を連ねることで、こちらの脳味噌のセンサーが増設されると、以前には読み飛ばしていた部分にピピッと反応するのだ。
同じ事がきっと作品の鑑賞でも起きている。
中学時代に聴いたときの印象と今聴く印象とでは大きく変わる。仮に同じ作品を同じ演奏家で聴いても受ける感じが変わる。こちらのセンサーが変わることでしか説明が付かない。
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