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2016年6月 6日 (月)

メンツェル

Adolf Menzel (1815-1905)ブレスラウ生まれの画家。幼い頃から画才を発揮する一方で音楽にも親しんだ。サンスーシ宮でフリードリヒ大王がフルートを演奏するシーンを描いた絵が有名だ。バッハの「音楽の捧げ物」のCDジャケットでしばしば見かけるあの絵の作者だ。

妹がベルリン宮廷音楽監督と結婚したことから、ベルリン高等音楽院校長のヨアヒムと知り合う。やがてヨアヒムを介してクララとも知遇を得た。1854年にヨアヒムとクララがアンサンブルをする姿をスケッチしている。ロベルト・シューマン入院中と思われる。ヨアヒム、クララとの知り合いとなればブラームスと親交が無い方が不自然だ。1891年クラリネット五重奏曲のベルリン初演に同席することとなる。ブラームスの晩年にインスピレーションを与えたクラリネット奏者ミュールフェルトの演奏は、画家の心もまた捉えたと見え、演奏の様子をハガキにスケッチしてイタリア滞在中のブラームスに書き送っている。ブラームスと同じ勲章をプロイセンから授与されていることもあって、親近感が増したらしく、60歳のブラームスと78歳のメンツェルの飲み会が盛り上がったと証言されている。

つまりこの人ヨアヒム、クララ、ミュールフェルトという錚々たる音楽家のスケッチを残している。こうなると私の嘆きは一つ。ブラームス本人のスケッチが残っていないのが残念でならない。

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