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2016年6月 4日 (土)

音楽室の肖像画

小学校や中学校の音楽室を思い出そう。高等学校も同じかもしれない。そこには、古今の有名な作曲家たちの肖像画が飾られている。この肖像画によって子供たちに植え付けられる印象は、子供らの音楽観に少なからぬ影響を与えているように思われる。

まず思うことは「みんな凄く偉いンだ」である。私たちのために有り難い音楽作品を残してくれた偉人の群像という雰囲気である。「作品は素晴らしいのだから、感動しないのは、お前たちの耳のせい」みたいな威圧感が漂う。

次に思うことはカツラ。バッハ、ヘンデル、ハイドン、ヴィヴァルディ、モーツアルトあたりまで髪型が変だ。大抵の小学生は「この人たち変」と思っている。誰からカツラじゃなくなるのかマジで考えたものだ。

この群像に誰と誰を加えるのかという基準はあまり明確ではない。あるいは同一作曲家に複数の肖像画が伝えられている場合に、どの肖像画を採用するのかも曖昧だ。

私が小学生だった頃、女のクラスメートたちに人気があったのは、ロベルト・シューマンだった。考える人っぽい例のあの肖像画のせいだ。肝心なブラームスは、ここでいきなりオヤジのレッテルがデカデカと貼られてしまっている。若い頃の肖像画が採用されていたためしがない。ブラームスだっていきなりオヤジで生まれてきたわけではないのだが。

もしかすると本日の最大の疑問点はこの先かもしれない。学校中を思い出して欲しい。肖像画があるのは、音楽室だけではなかったか?校長室の歴代校長の写真を例外とすれば、音楽室の作曲家の群像だけが異例の存在だった。

古今東西の文豪たち-鴎外、漱石、ゲーテ、シェークスピアの肖像画が図書室に飾ってあるのを見たことが無い。アンデルセンやグリム兄弟でもいいのに。理科室にニュートン、アインシュタイン、キュリー夫人、湯川秀樹の肖像画があっただろうか。ピカソ、ゴッホ、ダヴィンチあるいは歌麿の肖像画が美術室にあっただろうか。社会科室だって、伊能忠敬、間宮林蔵、マゼラン、リンドバーグの肖像画があってもいいだろう。技術室にエジソン、ライト兄弟、スティーブンソンの肖像画は置かれていない。保健室では、コッホ、パスツール、ナイチンゲール、野口英世を見てみたい。

最近はどうなっているのだろう。何だか音楽室だけ浮いてはいないか。

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