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2016年7月31日 (日)

電話帳から

ドイツの電話帳2008年版を頼りに「Brahms」という姓について基礎情報を整理しておく。

  1. 姓「Brahms」で210世帯がヒットする。およそ560名が「Brahms」という姓を名乗っていると推定される。ドイツ全体で210世帯だから珍しい部類だろう。
  2. 姓「Brahms」を名乗る210世帯は、63の市や郡に分布している。もっとも多いのが北西部Leer郡で、53世帯が住んでいる。
  3. 全体としてはシュレスヴィヒホルシュタイン州とニーダーザクセン州に濃密に分布している。ブラームスの父の出身地がハイデであることと符合する。
  4. 姓「Brahms」と結合するVornameとして最も多いのが、「Johann」である。以下「Christian」「Peter」「Otto」「Martin」と続く。
  5. 第1位になった「Johann」のラテン語形が「Johannes」であることを考えると感慨深い偶然だ。

今となっては8年前の数値だが、ひとまず記憶しておきたい。

2016年7月30日 (土)

王のあだ名

皇室の人々に苗字が無いことは知られている。どうも欧州でも事情は似ていて、王に苗字が無いらしい。さらに日本に比べて厄介なのは、名前の選択の範囲が狭い上に、ドイツを筆頭に欧州には王室が多いから、同じ名前の王が前後して出現する。歴史を学ぶ際にこれが勘違いの原因になることもある。

対処方法のうち手っ取り早いのは「~世」というナンバリングだ。フランスの「ルイ16世」が有名だが、規則性が無いので注意がいる。「~2世」の子が必ず「3世」を名乗るとは限らないからだ。

同名の王を区別するもう一つの方法があだ名である。「カール大帝」をドイツ語は「Karl der Grosse」と呼ぶ。

  1. オットー大帝
  2. カール大帝
  3. 幼童王
  4. 獅子王
  5. 赤鬚王
  6. 狂王
  7. 強壮王
  8. 賢王
  9. 美王
  10. 征服王

日本ではよい意味の漢字を上手に組み合わせることで同名が出現しにくくなっている。家康や信長がたくさんいたら受験生は相当困るだろう。ドイツではハインリヒ、ルートヴィヒ、フリードリヒ、フランツ、オットー、カール、ウイルヘルムなど注意が要る。

2016年7月29日 (金)

欧州の君主たち

いささか大げさなタイトル。本日は欧州主要国における君主を列挙するのだが、そこはあくまでもブラームス目線で、ブラームスの生年と没年における各国の君主を並べてみることにする。赤文字がブラームス出生時の君主で、青文字が逝去時の君主。これら両君主の間にある数字が、その間に在位していた君主の数である。

  1. ドイツ帝国 なし→2→ウイルヘルム2世
  2. オーストリア帝国 フランツ1世→1→フランツヨーゼフ1世
  3. プロイセン王国 フリードリヒ・ウィルヘルム3世→3→ウィルヘルム2世
  4. バイエルン王国 ルートヴィヒ1世→2→オットー1世
  5. 英国 ウイリアム4世→0→ヴィクトリア女王
  6. ロシア帝国 ニコライ1世→2→ニコライ2世
  7. オランダ王国 ウィレム1世→2→ウィルヘルミーナ女王
  8. ベルギー王国 レオポルド1世→0→レオポルド2世
  9. デンマーク王国 フレデリク6世→2→クリスチャン9世
  10. スウェーデン王国 カール14世ヨハン→2→オスカル2世
  11. スペイン王国 フェルナンド7世→3→アルフォンソ13世
  12. ポルトガル王国 マリア2世→2→カルルシュ1世
  13. イタリア王国 なし→1→ウンベルト1世
  14. オスマントルコ帝国 マフムト2世→3→アブドゥルハミド2世
  15. フランス ルイ・フィリップ→第二共和制→1→第三共和制
  16. 参考:日本 仁孝天皇→1→明治天皇
  17. 番外:米国大統領 アンドリュージャクソン→17→ウィリアムマッキンリー

おお、さすがに革命の国フランスは異質だ。ハンガリーやチェコはハプスブルク家の支配下だったからオーストリアに準ずる。ノルウェイはスウェーデンの支配下。ブラームスが生まれたとき未成立がドイツ帝国とイタリア王国。さすがにブラームスの64年の生涯がたった一人の君主だった国は無い。真ん中の数字が「0」の国は2人でまかなった国。英国とベルギーだけだ。大体3人から5人である。

2016年7月28日 (木)

三大ヨハネス

ドイツ史上の三大ヨハネスを私的に選定する。

  1. ヨハネス・ブラームス
  2. ヨハネス・グーテンベルク
  3. ヨハネス・ケプラー

以上3名。第一位はお約束だから当然。2位は活版印刷の発明者。3位はケプラーの法則を発見した天文学者。これでほぼ決まり。砂漠の狐ロンメル将軍は、ヨハネスがつくけれど、ミドルネームだから次点。

2016年7月27日 (水)

悲劇的序曲寿

本日母81歳。よって「悲劇的序曲寿」だ。

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今もって現役バリバリの主婦。場合によっては孫娘に弁当をこしらえる。リビングの決まった位置に腰かけて、家中の出来事に目を光らせる我が家の太陽。

これが今年のプレゼント。

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シャルドネのアイスワイン。アルコール度数が7.5%。ラインヘッセンとうことでスリリングだが、ラインラントファルツ州の農業協会の金賞ラベルの「アイスワイン」ということで祝いの品とする。青の「Chardonnay」のフォントが涼しげだ。

2016年7月26日 (火)

本名ヨハネス

ローマ教皇の就任前の名前を調べている。就任前にヨハネスだった教皇がいた。つまり本名がヨハネスだった教皇だ。

  1. 1003年 ヨハネス17世 本名ヨハネス・シッチョ
  2. 1003年 ヨハネス18世 本名ヨハネス・ファサクス
  3. 1045年 ジルヴェストル3世 本名ヨハネス

上記1と2は、本名の中にヨハネスを含むというケース。しかも教皇としての名前もヨハネスだ。上記3番だけがそのものズバリの「ヨハネス」だ。

2016年7月25日 (月)

教皇の本名

ローマ教皇の名前は就任とともに決定される。就任前には別の名前を持っている。これを仮に本名と定義する。前教皇ベネディクト16世の本名は、ヨーゼフ・アロイス・ラッツィンガーだ。バイエルン出身のドイツ人らしい。ドイツ出身の教皇の本名を以下に示す。

  1. ヨハネス12世 955年 本名オクタビアヌス
  2. グレゴリウス5世 996年 本名ブルーノ
  3. クレメンス2世 1046年 本名スイトゲン
  4. ダマスス2世 1048年 本名ポッポ
  5. レオ9世 1049年 本名ブルーノ
  6. ヴィクトール2世 1055年 本名ゲプハルト
  7. ステファヌス10世 1057年 本名フレデリク
  8. ニコラウス2世 1058年 本名ゲラルドゥス
  9. ベネディクト16世 2005年 本名ヨーゼフ・アロイス・ラッツィンガー

ドイツ人教皇ではあるのだが、現代のドイツ人男性の名前とはイメージがなじまない。本名が記録に残っている最初の教皇は561年のヨハネス3世で本名はカテリウスと云った。次に本名が判っているのは、955年のヨハネス12世まで待たねばならない。およそドイツ人らしくないオクタビアヌスだった。しばらく本名不明が続いて983年のヨハネス14世がペトロ・カネパノワだと判っている。ここまで本名判明の教皇が全てヨハネスだというおいしい偶然。

999年のジルヴェストル2世(本名ジュルベール)以降現代まで、本名が判明している。彼は最初のフランス人教皇だ。

2016年7月24日 (日)

教皇の名前

大抵は本名とは別の名前を持っている。ブラームスのファーストネームであるヨハネスは教皇の名前としては、一番人気である。最初にヨハネスを名乗ったのが、523年から在位4年のヨハネス1世。もっとも最近名乗ったのが1958年から1963年まで在位したヨハネス23世。だからといって直ちに23名と短絡してはいけない。

ローマ教皇には「対立教皇」なる概念がある。正当な教皇のほかにローマ教皇を名乗るというケースがこれに該当する。対立教皇でヨハネスを名乗ったのが8世、16世、23世の3名。ところが8世と23世には正当な教皇の側にも実在するから2人は重複になる。16世は正当な側では欠番になっている。さらにヨハネス20世は欠番だ。14世と15世の間にもう一人ヨハネスを名乗った教皇がいるという伝承に配慮したらしい。

さらに先代と先々代の教皇はヨハネ・パウロを名乗った。これも加えて27名となる。教皇の数は現在264名で、対立教皇が39名だから303名。1割弱がヨハネスということだ。次点はグレゴリウスの16名だ。

さて、ローマ教皇とは何かと因縁があるローマ皇帝は西に1人、東に8名のヨハネスがいることも付け加えておきたい。

2016年7月23日 (土)

ヨハネス23世

ブラームスの64年の人生の間、ローマ教皇は3人でまかなえてしまう。

  1. グレゴリウス16世
  2. ピウス9世
  3. レオ13世

特にピウス9世の在位31年は史上最長である。普墺戦争でプロイセンが勝ったとき「天の崩落だ」と叫んだのもこの人だ。

私の人生はまだブラームスの64年には届かないが、現教皇フランシスコで6人目。私が生まれた時の教皇がヨハネス23世だった。ヨハネスを名乗る教皇は1316年就任の22世以来で、23世の就任は1958年だから642年ぶりだったし、在位はわずか5年だったからその間に生まれたのは幸運。

何故イタリア出身小作農だったアンジェリオ・ジュゼッペ・ロンカッリが、教皇就任とともにヨハネス23世を名乗ったか、本人はジョーク交じりに「過去もっとも多いのがヨハネスだから。在位が短かった人もいたけど」と語ったそうだ。実のところヨハネス13世を尊敬していたというのが真相らしい。そこで「ブラームスが好きだから」とでも言ってくれていればブログ的には完璧だった。

彼の誕生日は1881年11月25日だ。私の結婚記念日と一致する。

おまけに今日は23日。

どこまでもささやかな偶然の花束。

2016年7月22日 (金)

ヨハネスコッホ

大学に入ってからヴィオラを習ううちに、ブランデンブルク協奏曲第6番に取り憑かれた。よくあるパターン。このときヴィオラとともに合奏に参加するヴィオラ・ダ・ガンバにも興味が湧いた。仲間との演奏の際には仕方なくヴィオラで代奏したものだが、それだとヴィオラばかり4名を集めねばならず難儀した記憶がある。

やがてそのガンバにチェンバロとの二重奏があるとわかって、ヴィオラでトライを始めた。当時ヴィオラで演奏したLPが見つからず、仕方なく買い求めたのがヨハネス・コッホ版だった。なぜ選んだかはシンプル。ヨハネスという名前に惹かれてのことだった。

チェンバロを担当したのがグスタフ・レオンハルトだった。2012年に亡くなったとはいえ、古楽器演奏の泰斗だ。1961年の録音だから巨匠33歳である。

長くこの演奏が脳内スタンダードだった。ヨハネスのお導きに違いない。

2016年7月21日 (木)

ロンメル将軍

「砂漠の狐」と恐れられたドイツ陸軍の元帥だ。1891年11月15日生まれ。北アフリカ戦線での勲功や、第一次大戦の経験を記した戦術書がベストセラーになったこともあって、屈指の戦略家と評される。

私は中学時代、プラモデルに凝っていた。航空機は日本の物を集めていたが、戦車は断固ドイツだった。戦争映画でも注目するのはそのあたりである。ロンメル将軍は私のアイドルでもあった。当時からドイツが何となく好きだった。

彼の本名はエルヴィン・ヨハネス・オイゲン・ロンメルという。おおおってなモンだ。

2016年7月20日 (水)

ヨハネスの由来

欧米では赤ん坊の名前を聖書の中から選ぶことが多いという。

ブラームスの名前「Johannes」はもちろん「聖ヨハネ」に因んでいる。聖ヨハネは12聖人の一人というよりその筆頭格とも言える人物だ。キリストから特段の扱いを受けていたとされている。イエスは死に当たって母のマリアの世話をヨハネに託したという。ヨハネは童貞を貫いて生涯その付託に答えたとされる。

聖書の登場人物にはもう一人「ヨハネ」がいる。キリストに洗礼を施したヨハネだから受洗者ヨハネと呼ばれて区別されている。

だから、欧米の親たちにはとりわけ人気が高い。「John」も「Johannes」に由来する。あるいはブラームスが尊敬するバッハの名前「Johan」も同様だ。つまり2人の名は深く関連があるということになる。

恐らく偶然なのだとは思うが、ドイツレクイエムは「ヨハネ黙示録」からのテキストで結ばれる。第6曲の末尾と第7曲の冒頭である。

「名は体を表わす」ともいう。何だか思い当たる節が多い。

2016年7月19日 (火)

ヨハンだらけ

記事「バッハ事典」で紹介した「バッハ事典」の見開きにバッハ一族の系図が掲載されている。バッハ自身が一族の音楽家50人の経歴を通し番号とともに紹介している話はよく知られていて、自身には24番をあてがっている。

同書見開きの系図はさらに多く101人が記載されていてるのだが、通し番号が付与されていない者も混在している。基本男子だけが収載の対象だったと思われるが、名前から見て女子と思われている人物が2人いる。通し番号は付されていない。男子でも通し番号のない人もいて、何らかの事情を想像させる。

問題はこの101名、女子を除けば99名のうち、「ヨハン」(Johan)のつく人物が65名に及ぶことだ。大バッハ自身が「ヨハン・セバスチャン」だし、その父は「ヨハン・アンブロジウス」だ。6人の息子のうち2名がヨハンを含む名乗りになっている。

バッハの「祖父の祖父」を始祖とするこの系図は「ヨハンだらけ」だということだ。2人に一人以上の頻度でヨハンが出現する。

65名のヨハンのうち3名が、ヨハンの後にカッコ書きで「ヨハネス」と書かれている。ヨハンとヨハネスは、命名起源的にはとても近い関係にあるとわかる。

また「ハンス」と注記されてい者も2名見える。ドイツ語「ハンス」(Hans)はヨハンの愛称から派生したとされる通説通りだ。この65名全員が「ハンス」と通称されていた可能性もある。

ヨハンは共通なので、ミドルネームで区別している感じもする。歌舞伎役者の襲名に似た事情さえ想像する。日本史でいうなら徳川将軍家の「家」、足利将軍家の「義」、あるいは鎌倉執権北条家の「時」のような「通字」に近いかもしれない。将軍家の場合嫡男にしか付与されないなどの事情もあるようだが、バッハ家ではわりと気前よくばらまかれている。

2016年7月18日 (月)

ある見識

楽しくて仕方がない「バッハ事典」だ。バッハに関係が深い音楽家や研究家が収載されているのだが、不思議なことに、演奏家は対象になっていない。

だから、どんなに高名な演奏家でも、載っていない。レオンハルトもリヒターもヴィンシャーマンも載っていない。

19世紀後半のバッハルネサンスにあって復興に貢献した演奏家もあっけなく脱落している。シャコンヌの演奏を得意としたヨアヒムも例外ではない。クララも載っていない。ブラームスが載っているのは作曲家だからだ。

演奏家を載せない理由はわかる気がする。古くなるからだ。刊行以前の演奏家にしか言及できない。刊行後に登場した演奏家については漏れる。

わが「ブラームスの辞書」が演奏家論に立ち入らないのも同じ理由である。

2016年7月17日 (日)

ROAR

今や行きつけのカフェ。昨日の記事「バッハ事典」の中で、事典の現物の横にカフェラテと並んだ写真を載せておいた。事典よりそちらが気になるという向きも多かろう。

駅から勤務先に歩くちょうど中間点にある。広さと言えばほぼガレージ大。

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シンプルな内装なのだが、あふれんばかりのこだわりと確信。フード、ドリンクともユニークな品揃え。リーズナブルな価格。

たとえば朝はこれ。

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カフェラテ。味わい深い上に、カップのロゴとシンクロした見事なラテアート。都内一のカフェラテだと確信している。お皿とスプーンもいちいち主張がこもっている。カップの位置が中心からずれているのが地味におしゃれ。スタッフとの軽いジョークの応酬も価格のうちか。コンビニで100円のコーヒーも飲めるのだが、380円はお値打ちだろう。

で、もって昼。

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パニーニ。チキン、チーズ主体にほんのり酸味のソースが決め手。外側カリカリのパンとの相性もよい。見ためよりヴォリューミーだ。紙に包んでから包丁で真っ二つにしているのが、技あり感にあふれている。正三角形のお皿も新しい。これで690円。カフェラテにはうれしい余禄がつく。朝も飲んでいる場合、同じ日なら2杯目は半額なので、昼は190円になる。3回目は95円かと色めきだったが、3回目以降値引きはないと笑われた。10回の押印で1杯無料のポイントカードとどちらが得か目下試算中。

キーマカレー:味わいのアタックは甘い。ハチミツ、フルーツあるいはチャツネ系統の甘みなのだが、後味はきっちり辛い。クミンかと愚考中。690円持ち帰り可能。

タコライス:レタスシャッキリの切れ味がベース。味付けは気持ち控えめを意図したか。これまた持ち帰り可能の690円。

アフォガド:美味。バニラアイスにエスプレッソがけのもはや珍しくもないスイーツだが、本件490円ってアナーキーな気がする。

ホットドッグ:焼いた食パンを丸めてソーセージをくるむコンセプトだが280円と手ごろ。

ホワイトタイガー:クロワッサンにイチゴジャムやチョコをはさんで焼いた代物。粉砂糖のコントラストで見た目もかわいい。冷めてもおいしい190円。

きりがない。エクストリームミルクシェーク880円は店内最高価格のスイーツ。男子一人でパクつくには勇気がいるのだが気になって仕方がない。

窓際にはドイツ語の雑誌がおいてあったり、キッチンの収納ボックスにドイツ語が書いてあったり発見に満ちている。店名は英語由来で「吠える」の意味だが、どうせ訳ありにきまっている。本業はおそらくコーヒーなのだと思うが、何かにつけてこだわりが深いので油断ができない。今やいきつけで、ブラームスにとっての「赤いはりねずみ」状態だ。はりねずみは吠えないのが残念だ。

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2016年7月16日 (土)

バッハ事典

某古書店にて発見した。音楽の友社が1993年に刊行した「バッハ事典」だ。1985年バッハの生誕300年を機会に企画されたが刊行までに9年かかったということだ。

注意しておきたいのは「作品事典」ではないということだ。たとえば「ブランデンブルク協奏曲」という語は収載されているが、切り口が作品解説になっていない。

早い話が読んでいて楽しい。必要な言葉を引くのではなく最初から丸ごと読んでいる。収録の内容は「人名」「地名」「音楽用語」「研究用語」など多岐にわたる。「ブラームス」も載っている。ブラームスとバッハの関係が記述される。

定価6500円のところ3700円とはお買い得だ。

さて楽しいことは楽しいのだが、読んでいるうちに悲しくなってきた。このノリで「ブラームス事典」はないものか。マッコークルは「作品事典」だからノリが少し違う。

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2016年7月15日 (金)

お盆のファンタジー25

ブラームスさんとマーラーさんは子供たちが手に持っていた小箱が気になると口をそろえている。「あれは何が入っていたんだ?」と。

「あ~はいはい」と私が娘たちに合図した。次女がキッチンにお土産袋を取りにもどった。私が「スペシャルコンサートに臨む子供たちに保護者たちが用意した差し入れだと説明した。

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ドイツ公演を経験した子供たちは、旅行中何回かプレッツェルを食べた。そのことを演奏会前に思い出してもらうためのサプライズだと説明した。キイチゴのジャムパンとプレッツェルの組み合わせで、恐らく東京一のプレッツェルだと付け加えた。

ブラームスさんとマーラーさん用に一箱ずつ用意しておいた。箱もロゴもおしゃれな上に、味も最高だから道中腹の足しにするよう持たせた。たった今帰って行った。

2016年7月14日 (木)

お盆のファンタジー24

勢いに任せてさんざん盛り上がっているうちに、どうやらマーラーさんもブラームスさんも5月のスペコンにも来ていたことがわかってきた。何故わかったかというとブラームスさんがこう切り出したことがきっかけだった。

「あの日ヴィオラのトップを務めた生徒さんは、アダージェットの後、おかしな動きをしていたね」。マーラーさんは「そうそう、バッハ、アダージェットと演奏し終えたあの時、未完成にむけてメンバーが配置換えをしたときだ」「ヴィオラのトップの少女は配置換えの必要もないのに立ち上がって後方に歩いて行った」と、やけに確信に満ちた口調で私に念を押してきた。

なんということだ。

二人とも知っていたのか。

「たしかに」と私。長女が私にハンカチを差し出す。

5月スペコンの冒頭2曲。ヴィオラのトップ奏者は自分の楽器をスペアの位置において、私が貸していた楽器を弾いた。「主よ人の望みのよろこびよ」と「アダージェット」だが、本当は「アダージェット」を私の楽器で弾くためだったと、事の次第を説明した。

「そりゃあいい話だ」とブラームスさんとマーラーさんが同時に叫ぶ。「だってトップのその生徒さんだって大切なマイ楽器なのだろ。大切な引退公演の冒頭、マイ楽器を持たずにあんたのヴィオラを手に入場したってことだろ」とブラームス。「我々ピアニストはホール備えつけの楽器を弾かねばならない宿命だが、オケのメンバーはみな、マイ楽器をそれはそれは大切にしている」と。

「そりゃあ、あんたに対する最上の敬意と感謝の表れに違いない」とはマーラーさんだ。「誰の発案か知らないが、どんなパートだろうと、トップが本番でアクシデントもないのにスペア楽器を弾くなんて、本人以前に、他のメンバーや指揮者が許さんだろ」「つまり他のメンバーも趣旨に賛同していたってことだよ」

「どおりで、すごいアダージェットなわけだ」「ただの厳しい練習だけでは絶対にたどりつけない音楽だった」「何かを背負っていなければ絶対に届かない世界」「出番のない管楽器奏者たちもみなヴィオラトップ奏者の意思を認めていた証拠だ」とまくしたてるブラームスさんの横で、固まっているマーラーさんを見ていたら、マーラーさんは慌てて奥様にラインで話を知らせたと言ってスマホを見せてくれた。

ブラームスさんはそれを聞いて「わしもクララに知らせよう」と言ってスマホを取り出した。

2016年7月13日 (水)

お盆のファンタジー23

「ところで」とブラームスが話題を変えてきた。

「ニュルンベルク公演の時、ロビーでCDが売られていたね?」と。

私が「はい」と答えると「2枚組3種類全部買ったよ」と言って見せてくれた。2010年、2012年、2014年のニュルンベルク公演のライブだ。

「お買い上げありがとうございます」と私が言うと、次女が「2012年は私がセカンドで参加していました」と名乗り出た。「スプリンクラーの暴発の年です」と付け加えることも忘れない。

「思いだしたぞ」とブラームス。「オルガンの独奏もだが、ショスタコ某の交響曲がすごかったな」。学校のオケということで毎回必ずメンバーが完全に入れ替わってしまうのに、醸し出されるトーンがいつも同じなのは「伝統の力」としか説明がつかんな」と独り言が止まらぬブラームスさん。

「ということは」と唐突にマーラーさんが割り込む。

「つまり2018年には今回のアダージェットのCDが販売されるということだな?」

「おお、鋭い」とブラームスさんが機敏なリアクションをかます。

「先行予約には何か特典がないのか?」とか「せめてコンミスの生サインがほしい」とか、単なるミーハーが止まらぬ感じになってきた。

「妻の誕生日プレゼントにしたいので、くれぐれも内密に」と言いながらマーラーさんが私に20ユーロを差し出した。

2016年7月12日 (火)

お盆のファンタジー22

「それにしてもあのイタリア奇想曲はやばいな」とはブラームスの独り言だ。「あのあとチャイコフスキーさんから「昨年の白鳥湖に続いてまたやってくれたな」とラインが入ってきたらしい。「第一部のラストでしかないというのに、あれよあれよと人々が立ち上がったのは前代未聞だ」とマーラーさんもうなずく。「妻も椅子を蹴って立ち上がっていた」と付け加えるマーラーさんを遮るように「もしテロでキャンセルになっていたら市民の暴動がおきていたかも知れんな」と真顔のブラームスさんだ。

市民全員でサプライズを仕掛けた感じがしたとマーラーさんがしみじみと一杯目を飲み干しながらつぶやく。「はい」「乙女たちはあれで涙腺が完全に決壊でした」と私も飲み干す。「あなたは乙女たちにヴィオラを貸していたのか?」と訳を知しったふうなブラームスさんがドヤ顔で尋ねてきた。

「古い話で恐縮だが」と私が切り返す。

「大学4年の最後の演奏会に備えて私は楽器を買った」「そこで演奏したのがマーラーさんの第五交響曲だったんですよ」「千葉県初演ですわ」「私はヴィオラ、亡き妻はセカンドヴァイオリンで、最初で最後の共演でした」「アンコールは第四楽章つまりアダージェットだよ」「そりゃあすごい演奏だったから、やがてうまれた最初の女の子にあなたの奥様の名前をいただいた」

「今では弾くことのないその楽器を乙女たちのオケに貸していたおかげで、あのニュルンベルクのステージにスペア楽器として置かれていたんだ」

マーラーさんは長女からビール瓶を受け取ると私に酌をしてくれた。

「あのステージに連れて行ってくれたこともだが、あんたの楽器が一年間どんだけ大切にされていたかわかるな」とマーラーさんが私に一気飲みを促す。

2016年7月11日 (月)

お盆のファンタジー21

ブラームスが連れてきたのはまたまた紳士だった。「フランスに勝っていたら決勝戦を観に行く予定だったのだが」と憮然とした表情のブラームスの後から、静かに入って来たのはグスタフ・マーラーだった。私のメガネを見て同じだといってブラームスが笑っている。

娘たちは今年も「だあれこの人」というリアクションだ。長女を紹介するとマーラーさんの目がひときわ輝いた。「妻と同じ名前なのか?」と訊いてきた。長女はこっくりとうなずく。「幼いころはなじめなかったけど、今はとても気にいっています。自己紹介すると一度で覚えてもらえます。就活の面接者に音楽愛好家がいて、貴殿の妻の名前だと悟られたことから話が30分続いたこともありました。小さいころから父に由来を聞かされてきたので、スラスラと答えることが出来ました」と嬉しそう。

オケをやっていた次女は、「指揮もなさるのですか?」などと怖いもの知らずの質問をしている。マーラーさんは余裕をかましながらニコニコとうなずいている。「3月には、あなたの後輩たちがニュルンベルクに来てくれたね」と早々と核心話を切り出した。次女は「今年はテロもあって心配しましたが、何とか開催できました」といつになく控えめ。マーラーさんは「ブラームスから絶対に聴きに来い」としつこくさそわれていたらしい。「遠い日本から高校生が来る。しかも女子ばかりということで妻も誘って出かけたよ」とマーラーさんは遠くを見つめるような目でつぶやく。「会場入りする人波を見て、半信半疑だった妻の顔つきがかわった」「堅実でクレバーな演目の中にアダージェットが無理なくおかれているのを見てうれしかった」などと話があふれ出す。「バッハからアダージェットを経て未完成に至る流れは実に端正だ」とブラームスが割り込んできた。

長女がビールを取りにキッチンに走る。

「すごいアダージェットだった」「これが10代半ばの乙女たちなのか」ビールも入っていないのにマーラーさんは矢継ぎ早だ。「見ての通り、高い音をはずしませんねとか、指が回りますねとか、重音がはまりますねとかいう切り口の曲ではないからな」と口を挟まずにはいられないブラームスさんだ。「出番がない管楽器奏者たちが定位置に座ったままという緊張感も音楽のうちだった」「自信に満ちたというにはあまりにエレガントなアダージェットだった」というブラームスの言葉にマーラーさんはすでに涙目だ。

「おまちどうさま」と長女がビールを持ってきた。次女がブラームスに長女がマーラーさんに酌をしている。注ぎ終わるかどうかというところでブラームスさんが「乙女たちのアダージェットに乾杯」と宣言した。

2016年7月10日 (日)

有権者5人

本日は参議院選挙の投票日だ。

末娘の次女が20歳に到達してから初めての選挙となる。選挙権の18歳への拡大ばかりが話題になっているが、我が家家族5名全員が投票する初めての選挙となる。全員そろって投票所に出かけることはなさそうだが、強く棄権を戒める祖母の影響で全員が投票所に向かう予定。
投票所となる小学校の体育館は卒業式以来だと、別の意味で子ども達は盛り上がっている。

2016年7月 9日 (土)

恋人の名前

元婚約者アガーテの名前が音名に分解されて主題に採用されている話はしばしば出てくる。そんなことをされているのはアガーテだけだが、ヨハン・シュトラウス2世ともなるとなかなか華麗である。妻3人婚約者13人という話はけして大げさではない。このことが作品のタイトルにも反映している。

  1. アニカ・カドリールop53
  2. アデーレ・ワルツop424
  3. ヨゼフィーネ舞踏曲
  4. ファニー行進曲
  5. オルガポルカop196
  6. チェチーリエポルカ
  7. エリーゼポルカop151
  8. ヘレーネポルカop203

こうした華麗な遍歴は皇帝の覚えめでたきにはつながりにくい。暗殺事件の現場に居合わせて、皇帝を助けた勲功で肉屋を貴族に列したりしているのにヨハン・シュトラウス2世は宮廷舞踏音楽監督官止まりだった。当時皇帝の次に有名なオーストリア人は彼であった可能性が高いにもかかわらず、皇帝は貴族への取立てに同意しなかった。

2016年7月 8日 (金)

カルロス・ブリトー

Carlos Britoと綴る。世界最大のビール会社ABInBevの最高経営責任者。M&Aの連続で成り立つだけに複雑だ。2008年に米国最大手のアンホイザーブッシュ社を吸収合併して世界最大になったがこのほど世界第二位のSABミラー社を買収すると報じられた。実現すれば世界で飲まれるビールの3本に1本が同社の製品ということになる。文字通りビール王だ。

同社傘下のメーカーは世界中にあるし、ドイツにだってある。日本の主要4社を合計しても足元にも及ばないガリバーだが、日本はビールに付加される特異な税制により、あるいはそこから発生した「発泡酒」「第3のビール」などという類例のない市場構成が自然の防波堤になっていたとうわさされる。

1987年にブラジルのブラマ社の再建に際して銀行団から送り込まれたのがカルロス・ブリトー氏だ。同社はそこからM&Aを繰り返して現在に至っている。「Carlos」は「Carl」のスペイン語形である。

同社の主力製品は「Brahma」という。ドイツ語では「バラモン」の意味である。缶や瓶は丸い。見る角度によってはラベルすべてが見えない。「Brahm」までしか見えないときはドキドキする。何やら私向きのビールかもしれない。

2016年7月 7日 (木)

バラモン

世界史を履修していれば必ず暗記する言葉。インド・カースト制度の最上位「司祭者階級」のこと。漢字では「婆羅門」と書く。これをドイツ語でどう綴るのかというと「Brahma」となる。私がこの話をわざわざ言及する理由がおわかりいただけるだろう。作曲家ブラームスとスペルが似ている。

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2016年7月 6日 (水)

2つのジンクス

ドイツ代表チームは、統一前の西ドイツ時代から、ワールドカップや欧州選手権のような公式戦で、イタリアに勝てない。

PK戦は統計上引き分け扱いだから、先日3日の結果を入れてイタリアに4敗5分だそうだ。

これがジンクス1だ。

ところがかれこれ40年公式戦でPK戦で負けていない。9人目のキッカーで決着がついた先日のPK戦でやはりジンクスは守られた。

これが2つ目。

PK後攻めのドイツはサドンデスに入った6人目以降、はずしたら終わりのPKを3人が決めた結果、イタリアの9人目をノイアーがセーブ。

フランスと準決勝を戦う。

またまた欧州選手権の話。

2016年7月 5日 (火)

2つのカール

まずは黙って以下のリストをご覧いただく。

<A群>

  1. カール大帝
  2. カール・ベンツ
  3. カール・マルクス
  4. カール・マローン
  5. カール・ハインツ・ルンメニゲ

<B群>

  1. カール・タウジヒ
  2. カール・ゴルトマルク
  3. カルル・マリア・フォン・ウェーバー
  4. カール・フィリップ・エマニュエル・バッハ
  5. カール・シューリヒト
  6. カール・タイケ
  7. カール・ツェルニー
  8. カール・ベヒシュタイン
  9. カール・ヤストレムスキー
  10. カール・ルイス

見ての通りカールさんの集合だ。このうちA群は「Karl」と綴られる一方、B群は「Carl」と綴る。数の上では「Carl」優勢。一般に「Carl」の方が古いとも言われるが「カール大帝」や、歴代の神聖ローマ帝国皇帝たちは「Karl」なので一概には言えない。

これが地名になると「カールスルーエ」「カルルスバート」など「Karl」が優勢になるから不思議だ。

2016年7月 4日 (月)

全集と選集

「全集」と言えば特定の個人の作品全てを漏らさず集めた刊行物くらい意味だろう。この程度の定義だとぬる過ぎて漏れも見つかる。本当は完全に「全て」ではないのにマーケティング上の都合で「全集」を名乗っているというケースも混入しているから奥が深い。

何よりもまず文学にとどまるものではない。楽譜でもOKだ。録音物を集めたCDにだって「○○全集」とタイトリングされる。「ブラームス全集」と言えば、ブラームスの全作品の意味かと思うと、そうでもない。厳密には「ブラームスが作曲した音楽作品のうち、廃棄を免れた物全て」の意味であることがほとんどである。作曲はしたが、自ら廃棄した作品は含まれないのが普通だ。

平仮名で書くと濁音1箇所の違いでしかない「選集」は、「抜粋」の意味が加わる。事実上抜粋であっても、消費者に与えるイメージを嫌って「全集」とタイトリングされることもあるから注意が必要だ。

ブラームスの「歌曲全集」は、それはそれで貴重だ。同じ歌手が同じピアニストと全曲録音するのは偉業と申し上げていいと思う。買い物1回で全歌曲が揃う安心感は、捨てがたい。

ところが、「全集」には存在しない深い味わいが「選集」に存在することがある。膨大な数のブラームス歌曲から、いくつかを選んでCDにする場合、曲の選択には歌手の好みやセンスが反映するからだ。あるいは選んだ曲の配列にさえ、個性が宿る。歌手の考えが読み取れる場合があるから楽しみだ。リサイタルでも同じ事だ。ブラームス歌曲を全部何夜かに分けてというような場合以外は、大抵チョイスというアクションが必要だ。料金にはチョイスのセンスを味わう権利も含まれているに決まっている。

2016年7月 3日 (日)

コミッショナーの名前

アメリカ4大プロスポーツの一つMLBの前コミッショナーの名前はバド・セリグという。スペリングを調べて驚いた。「Selig」だ。そりゃあカタカナにしたら「セリグ」にしかなるまい。1934年ミルウォーキー生まれで両親は移民ということになっている。おそらくドイツ移民だろう。

現地の実際の発音は「ズィーリグ」に近いらしい。これは元来はドイツ語「Selig」なのだと思う。

ブラームスの出世作「ドイツレクイエム」冒頭は、深々と「Selig」と歌い出されて始まる。

2016年7月 2日 (土)

カタカナとの落差

1990年代のニューヨーク・ヤンキースにチャック・ノブロックという内野手がいた。1991年には新人王を獲得した。彼のラスト・ネームは「Knoblauch」と綴る。語頭の「K」がサイレントなのは理解できるが、これでノブロックとは呑み込みにくい。

独和辞典で「Koblauch」と引いてみて驚いた。「にんにく」の意味だ。ヒューストン出身だが恐らく先祖はドイツ人で間違いない。ドイツでなら「ノプラッハ」くらいの発音だが、アメリカ風に訛って「ノブロック」となったに決まっている。

あるいは映画「明日に向かって撃て」の主題歌「雨に濡れても」で有名なバート・バカラックのラストネームは「Bacharach」だ。これもドイツ語でアプローチすることで理解が深まる。

カタカナでなじんだアメリカ人の名前のスペリングを調べると面白い話にたどり着くことが多い。

2016年7月 1日 (金)

ヨーロッパ人名語源辞典

「ヨーロッパ人名語源辞典」梅田修著・大修館書店刊

A4判上製本400ページで5400円。2003年に出た3版を入手した。

凄い本だ。内容は欧米人の名前の起源について膨大な根拠を羅列した本。興味のある名前について読むもよいが、「ヘブライ」「ギリシャ」「ローマ」「ゲルマン」「ケルト」「スラブ」という切り口での章立てが巧妙なおかげで、読み物としても面白い。収録された名前はゆうに2000を越える。著者自ら冒頭で宣言しているとおり名前の起源を辿ることが欧州の歴史と文化のトレースになっている。著者の専門は英語ということだが、他の言語についても専門家の助言を仰いだことが手に取るように判る。執筆に10年かかったとあるが、全く大げさではない。

昨日無事コンプリートした「人名辞典」の参考文献として特筆大書する義務がある。逆に申せば、この本に出会ったことで懸案になっていた「ブラームス関連人名辞典」にゴーサインが出たようなものだ。

まさしく一生の宝だ。

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ブラームスの辞書写真集

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    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
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