ヨハネスコッホ
大学に入ってからヴィオラを習ううちに、ブランデンブルク協奏曲第6番に取り憑かれた。よくあるパターン。このときヴィオラとともに合奏に参加するヴィオラ・ダ・ガンバにも興味が湧いた。仲間との演奏の際には仕方なくヴィオラで代奏したものだが、それだとヴィオラばかり4名を集めねばならず難儀した記憶がある。
やがてそのガンバにチェンバロとの二重奏があるとわかって、ヴィオラでトライを始めた。当時ヴィオラで演奏したLPが見つからず、仕方なく買い求めたのがヨハネス・コッホ版だった。なぜ選んだかはシンプル。ヨハネスという名前に惹かれてのことだった。
チェンバロを担当したのがグスタフ・レオンハルトだった。2012年に亡くなったとはいえ、古楽器演奏の泰斗だ。1961年の録音だから巨匠33歳である。
長くこの演奏が脳内スタンダードだった。ヨハネスのお導きに違いない。
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