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2016年7月19日 (火)

ヨハンだらけ

記事「バッハ事典」で紹介した「バッハ事典」の見開きにバッハ一族の系図が掲載されている。バッハ自身が一族の音楽家50人の経歴を通し番号とともに紹介している話はよく知られていて、自身には24番をあてがっている。

同書見開きの系図はさらに多く101人が記載されていてるのだが、通し番号が付与されていない者も混在している。基本男子だけが収載の対象だったと思われるが、名前から見て女子と思われている人物が2人いる。通し番号は付されていない。男子でも通し番号のない人もいて、何らかの事情を想像させる。

問題はこの101名、女子を除けば99名のうち、「ヨハン」(Johan)のつく人物が65名に及ぶことだ。大バッハ自身が「ヨハン・セバスチャン」だし、その父は「ヨハン・アンブロジウス」だ。6人の息子のうち2名がヨハンを含む名乗りになっている。

バッハの「祖父の祖父」を始祖とするこの系図は「ヨハンだらけ」だということだ。2人に一人以上の頻度でヨハンが出現する。

65名のヨハンのうち3名が、ヨハンの後にカッコ書きで「ヨハネス」と書かれている。ヨハンとヨハネスは、命名起源的にはとても近い関係にあるとわかる。

また「ハンス」と注記されてい者も2名見える。ドイツ語「ハンス」(Hans)はヨハンの愛称から派生したとされる通説通りだ。この65名全員が「ハンス」と通称されていた可能性もある。

ヨハンは共通なので、ミドルネームで区別している感じもする。歌舞伎役者の襲名に似た事情さえ想像する。日本史でいうなら徳川将軍家の「家」、足利将軍家の「義」、あるいは鎌倉執権北条家の「時」のような「通字」に近いかもしれない。将軍家の場合嫡男にしか付与されないなどの事情もあるようだが、バッハ家ではわりと気前よくばらまかれている。

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