バッハ事典
某古書店にて発見した。音楽の友社が1993年に刊行した「バッハ事典」だ。1985年バッハの生誕300年を機会に企画されたが刊行までに9年かかったということだ。
注意しておきたいのは「作品事典」ではないということだ。たとえば「ブランデンブルク協奏曲」という語は収載されているが、切り口が作品解説になっていない。
早い話が読んでいて楽しい。必要な言葉を引くのではなく最初から丸ごと読んでいる。収録の内容は「人名」「地名」「音楽用語」「研究用語」など多岐にわたる。「ブラームス」も載っている。ブラームスとバッハの関係が記述される。
定価6500円のところ3700円とはお買い得だ。
さて楽しいことは楽しいのだが、読んでいるうちに悲しくなってきた。このノリで「ブラームス事典」はないものか。マッコークルは「作品事典」だからノリが少し違う。
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