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2016年7月30日 (土)

王のあだ名

皇室の人々に苗字が無いことは知られている。どうも欧州でも事情は似ていて、王に苗字が無いらしい。さらに日本に比べて厄介なのは、名前の選択の範囲が狭い上に、ドイツを筆頭に欧州には王室が多いから、同じ名前の王が前後して出現する。歴史を学ぶ際にこれが勘違いの原因になることもある。

対処方法のうち手っ取り早いのは「~世」というナンバリングだ。フランスの「ルイ16世」が有名だが、規則性が無いので注意がいる。「~2世」の子が必ず「3世」を名乗るとは限らないからだ。

同名の王を区別するもう一つの方法があだ名である。「カール大帝」をドイツ語は「Karl der Grosse」と呼ぶ。

  1. オットー大帝
  2. カール大帝
  3. 幼童王
  4. 獅子王
  5. 赤鬚王
  6. 狂王
  7. 強壮王
  8. 賢王
  9. 美王
  10. 征服王

日本ではよい意味の漢字を上手に組み合わせることで同名が出現しにくくなっている。家康や信長がたくさんいたら受験生は相当困るだろう。ドイツではハインリヒ、ルートヴィヒ、フリードリヒ、フランツ、オットー、カール、ウイルヘルムなど注意が要る。

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