教皇の本名
ローマ教皇の名前は就任とともに決定される。就任前には別の名前を持っている。これを仮に本名と定義する。前教皇ベネディクト16世の本名は、ヨーゼフ・アロイス・ラッツィンガーだ。バイエルン出身のドイツ人らしい。ドイツ出身の教皇の本名を以下に示す。
- ヨハネス12世 955年 本名オクタビアヌス
- グレゴリウス5世 996年 本名ブルーノ
- クレメンス2世 1046年 本名スイトゲン
- ダマスス2世 1048年 本名ポッポ
- レオ9世 1049年 本名ブルーノ
- ヴィクトール2世 1055年 本名ゲプハルト
- ステファヌス10世 1057年 本名フレデリク
- ニコラウス2世 1058年 本名ゲラルドゥス
- ベネディクト16世 2005年 本名ヨーゼフ・アロイス・ラッツィンガー
ドイツ人教皇ではあるのだが、現代のドイツ人男性の名前とはイメージがなじまない。本名が記録に残っている最初の教皇は561年のヨハネス3世で本名はカテリウスと云った。次に本名が判っているのは、955年のヨハネス12世まで待たねばならない。およそドイツ人らしくないオクタビアヌスだった。しばらく本名不明が続いて983年のヨハネス14世がペトロ・カネパノワだと判っている。ここまで本名判明の教皇が全てヨハネスだというおいしい偶然。
999年のジルヴェストル2世(本名ジュルベール)以降現代まで、本名が判明している。彼は最初のフランス人教皇だ。
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