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2016年8月12日 (金)

ひとまず信じる

ショップをうろついていて驚くべきCDに出会った。勢いで即買い。

チェロソナタ第一番ホ短調op38について、少し詳しい解説書では、この作品が元来4楽章であったことに言及される。事情があって緩徐楽章が省かれて現在流布する構成になったと説明される。クララや献呈先のゲンスバッヒャーは、本来の4楽章型を知っている。

ブラームス伝の著者カルベックは、省かれた緩徐楽章はチェロソナタ第2番の緩徐楽章に転用されたという説を唱える。2番の緩徐楽章を聴いた、ゲンスバッヒゃーやクララが沈黙している点と、これを主張するのがカルベック一人というのが難点だ。

このたび買い求めたCDは、チェロソナタ第1番本来版の世界初録音と謳っている。チェロソナタ第1番の第一楽章の後に、2番の緩徐楽章がおさめられているのだ。その次に平然とメヌエットとフィナーレが続く。カルベックの主張をひとまず信じて見せたということだ。このレアなCDがバッハの売り場に置かれていては見つけるのは至難だ。

チェリストはJuius BergerでピアニストはOliver Kernという。まあライブならともかくスタジオ録音だと、ありがたみは薄まる。この順で収録したのが世界初であるに過ぎない。古今のチェリストの帰依を勝ち取ってきたブラームスの両ソナタだから、2曲とも録音を残した者はあまたいて、とても世界初録音とは言えまい。

まあしかし、この手の乗りは嫌いではない。

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