ターニングポイント
「転回点」などと申し上げると失笑のキッカケになりかねない。人生のターニングポイントなどという使われ方をする。現実の道路の曲がり角という意味で使われることは希かもしれない。
速球派で一時代を築いた投手が、年齢を重ねて変化球主体の投手になったり、先発完投型の投手がクローザーに転向したりというような配置転換をターニングポイントと表現することが多い。打ち込まれることが多いので中継ぎで様子を見るというケースに用いられることは少ない。
ブログ「ブラームスの辞書」は2005年5月、終盤にさしかかった自費出版の段取りの様子を記録しながら生まれ、刊行後は宣伝媒体・申し込み方法として存在し続けてきた。初めての自費出版本「ブラームスの辞書」の宣伝ツールというのが、本来の趣旨だ。
実は密かにターニングポイントを想定している。300部刷った「ブラームスの辞書」が全部私の手元を離れてしまったら、宣伝の意味は無くなる。いや逆に宣伝してはかえって迷惑をかける。商品の供給が出来ないのに宣伝してはいけないと思う。そうなったらブログ「ブラームスの辞書」は本来の存在意義を失う。
どうしようか。死ぬまでに「ブラームスの辞書」が全部売れなければこういう心配はしなくていいのだが、確かなことはわからない。万が一売れてしまったからといって、そそくさとブログ「ブラームスの辞書」を閉鎖することなど出来そうもない。
技巧派に変身を遂げてしぶとく生き残って行きたい。
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