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2016年9月 1日 (木)

バランス

定義は意外に難しい。これに配慮出来ることが大人の証明だったりする。なぜなら、バランスを欠く言動はしばしば「大人げない」と形容されるからだ。明らかに良いとされることでも極端はいけませんということだ。

団体競技のチーム編成でもバランスはもっとも重視される。4番打者ばかりのチームが必ずしも最強ではないことはよく知られている。食育の基本は栄養のバランスである。ヴィオラのサイズも実は体格とのバランスなのだろう。

ブラームスの作品について言及される書物やブログを見ていて、しばしば感じるのは器楽偏重の傾向だ。器楽の良い作品が多いのは事実だが、しばしばバランスを欠いていると感じる。あるいは、ブラームスの交響曲を論じる際のベートーヴェンとの関係について配慮のし過ぎを感じることがある。

クララ・シューマンとブラームスの交流を思うときも同様だ。「好いた惚れた」の切り口に議論が偏りすぎると感じることが多い。読まれて何ぼの本やブログであれば、読者を退屈させないために面白おかしく話を脚色することはあるのだと思うが、行き過ぎはげんなりである。

ブラームスの作品を俯瞰して感じるのは、「知」と「情」のバランスだ。知識としての作曲技法が勝ってもいけない。かといって本能の赴くままに旋律を連ねてもいけない。先にへべれけに感動した後に楽譜やアナリーゼを読んで二度ビックリがブラームスのパターンだ。様々な人間の感情を形式の中に盛り込みきって過不足の無い状態だ。おそらく本人は「バランスを取ろう」などとは爪の先ほども思っていないはずだ。本能の赴くままに作曲するとバランスがとれてしまうのだ。こういう種類の天才もあると思う。

かく申す私のブログは、ネタがブラームスに極端に傾いていてバランスを欠いている。つまり大人げないブロブだということだ。

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