風の眼
古代ゲルマン人の住居について調べている。紀元前1世紀以降、ローマ人との接触により歴史に書き残されている。ローマ人の感覚で見れば「粗末な小屋」だったらしい。竪穴式住居の大型のものというイメージ。縦4~6m、横6~10mの長方形。家畜と一緒に住んでいたようだ。
出入り口は1つか2つで窓は無い。換気用の穴が壁に開けられている程度だ。だからこの穴は「風の眼」と呼ばれた。現代のドイツ語では「Windauge」と綴る。「Wind」は「風」で、「Auge」は「眼」あるいは「眼差し」である。ブラームスの歌曲「君の青い瞳」の原題「Dein blaues Auge」としてなじみ深い。
そう。一部の言語学者たちは、この「Windauge」を、英語でいう「窓」つまり「Window」の語源ではないかと考えているという。
「窓」の語源が「風の眼」とは風流である。
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