銀行家パウル
フェリックス・メンデルスゾーンがハンブルクの裕福な銀行家の長男だということはよく知られている。しかし彼は家業を継がなかった。しからば誰がという疑問に答えるのが本日の主眼だ。
それはフェリクスの3つ年下の弟パウルだった。チェロの達者な弾き手でもあった。1854年2月ロベルトの投身により苦境に陥ったクララに真っ先に経済的援助を申し出た。銀行家らしく小切手を送ったのだ。間もなく生まれる夫妻の末子が、兄の名前を背負ったことも含め、兄フェリクスと夫妻の交友をよく知っていたものと思われる。
その後欧州中を駆け回って演奏会に明け暮れるクララは、銀行家パウルの顧客だったという。
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