ロイヤルウェディング
王室や皇室の結婚のこと。
1854年4月20日。オーストリア皇太子に嫁ぐシシィは故郷のミュンヘンを立つ。ミュンヘンからウィーンへの沿道は人々でごったがえした。熱狂していたのは人々だけではない。花婿本人が、リンツまで迎えに出たのだ。リンツは、ウィーンとミュンヘンのほぼ中間、オーストリアとバイエルンの国境に近い。皇太子が国境まで花嫁を迎えに出たということだ。ドナウ川を特別製の汽船で遡っての異例の出迎えである。
4月23日一行はウィーンに入る。今度は花嫁の美貌に市民が息を呑む番だ。結婚式はホフブルクに隣接するアウグスティーナ教会で4月24日に挙行された。
4月28日祝賀舞踏会が王宮で催された。このときヨハン・シュトラウス2世が「エリザベートの調べ」を初演し皇妃に捧げたという。
この頃ブラームスはと言えばデュッセルドルフにいた。2月に投身しエンデニヒの病院に収容されたロベルト・シューマンの留守宅を守っていた。
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