年頭のあいさつ
一昨日、全国高校オーケストラフェスタにでかけた。
次女の後輩たちの演奏を聴いてきた。
感心させられたのは、演奏に先立つ部長挨拶。「聴きにいらしたお客様を癒すような演奏を心がける」と直球の言葉に始まり、昨年のドイツ公演の経験をふまえて「音楽は言葉や宗教の壁を越え得る」「平和に貢献したい」と矢継ぎ早の決意表明があった。締めくくりは「オケフェス関係者への感謝」という周到さ。
10代半ばの乙女の精一杯の意思表示として、抜群の完成度だ。その言葉が嘘でないことは、続く演奏で直ちに明らかになる。チューニングと称して鳴らされる「A音」は、最弱音の予行練習のようだ。
演奏の出来は毎度のこと。現役引退まであとおよそ半年の折り返し点のモニュメントとして記憶されるべき通過点。
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