グリム童話の痕跡
最近話題にすることが多いグリム兄弟が、ブラームス関連の書物の中に痕跡として現れている場所がある。音楽之友社刊行の「ブラームス回想録集」第2巻121ページだ。
友人のホイベルガーとの会話がフンペーディンクのオペラ「ヘンゼルとグレーテル」に及ぶ。ブラームスは「とにかく皆が驚いたのはオペラに童話を使った点なのだから」と言っている。1894年12月22日の記述だ。
周知の通り「ヘンゼルとグレーテル」はグリム童話だ。この会話をかわした時点でブラームスはグリム兄弟を思い出していた公算は大きい。自らの友人であるユリウス・オットー・グリムとの血縁関係でさえ知ってた可能性もある。
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