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2017年1月 5日 (木)

グリム童話

グリム兄弟の代表作。原題は「Kinder und Hausmarchen」という。「子供と家庭の童話」とでも申すのだろう。初版の刊行は1812年だ。18世紀末ヘルダーによって始まった民衆の文化再発見の流れに乗っていると考えてよい。彼らに童話集の刊行を奨めたのは「子供の魔法の角笛」の編者として名高アルニムとブレンターノだった。

さて日本ではもっぱら「童話」として流布しているが、原文では「Marchen」(メルヒェン)である。「童話」といわれるとどうしても「お子様向け」といういイメージが付いて回るがとんでもない。彼らの生地ヘッセン地方で語り継がれていた民話を、聞き取りしたものだ。全編が作者の創作であるアンデルセン童話との最大の違いはこの点にある。

グリム兄弟の編集方針は、民衆の間で語り継がれている形をそのまま保存することだった。教訓めいた味付けや、装飾を厳に戒めた。既にお気づきの方も多いだろう。この方針は民謡収集におけるルートヴィッヒ・エルクと酷似している。

ドイツのアイデンティティの確立を目指した同じ運動の両輪と位置付けられるということだ。収集の目的物「民間の伝承」のうち、民謡と民話をエルクとグリム兄弟が分担したと考えてよい。だから片側が民謡なら、もう片側は民話でなければならない。エルクが民謡の収集で用いたのと同じ手法を用いて民話を集めたのがグリム兄弟の業績である。その手法の厳密さという点において両者は甲乙付け難い。

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