座右の書
いつも手許において愛読している書物のことだ。
例によって音楽之友社刊行の「ブラームス回想録集」第3巻78ページに驚くべき記述がある。スイスの作家でブラームスの友人ヨーゼフ・ヴィトマンの証言だ。
ウィーンでの座右の書グリムの大辞典の分冊を私からも借りたことがある。
含蓄がある。「グリムの大辞典」というのは先般記事にしたグリム兄弟のライフワーク「ドイツ語辞典」だと思っていい。グリム兄弟の生前はもとよりブラームス存命中にも完成しなかったが、分冊の形で順次刊行が進められた。刊行の済んだ分をブラームスがウイーンで入手し愛用していたことがわかる。そしてスイス滞在中はヴィトマンから借りだしていたことも同時に明らかになる。
« ドイツ語辞典 | トップページ | グリム兄弟特集総集編 »
コメント