念願の墓参
2010年9月から1年間、ドヴォルザーク特集を展開した。ブラームスほどではないけれど、ドヴォルザークだって相当好きなのだ。
今回のドイツ旅行にプラハ訪問を織り込んだのは、なんとしてもドヴォルザークの墓参りがしたいからだった。プラハ郊外ヴィシェフラドにある教会の懐深きところにドヴォルザークは埋葬されていると聞いていた。
プラハから地下鉄で15分くらいのところにあるヴィシェフラド駅で降りろと案内のお姉さんに告げられた。地下鉄の駅になっていたのかとまずは軽い感動。駅まではスムースに着いたが、案内らしき案内はない。プラハは東欧にあってはそこそこの観光地なのだが、案内表示の不備には困惑した。仕方ないから通りがかりの人に「片言の英語」で尋ねると、手を伸ばして「ゴーストレート」と教えてくれた。
瀟洒な住宅街と思しき小道を進むこと10分で、城門があった。どうやらこの中らしいが、何せチェコ語では雲をつかむような話だ。「教会の境内」という情報をもとに案内図に中にそれらしきエリアを発見し歩くことにした。万国共通の「i」という標識の建物に飛び込んで、「ドヴォルザークの墓」と尋ねると、ここをまっすぐと言われ、簡単なパンフを見せられた。境内見取り図で、著名人の墓が記載されている。日本円で50円くらいなので記念にと買い求めた。
先にスメタナの墓が見つかった。墓碑には「モルダウ」の冒頭2小節の第二フルートのパートが刻まれている。いやいやこみあげてくる。
壁際の屋根で覆われたところにドヴォルザークの墓があった。
柵があって近づけないのがもどかしい。柵の外から手を合わせた。なんだかなんだかジーンときた。
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