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2017年4月27日 (木)

定義が甘い

もしかすると、日本語あるいは日本人の特質の一つかもしれない。

物事の定義を煮詰めないまま議論が進行することが多いと感じている。「議論」というと大げさになるが、日頃の会話までも含まれる。他愛のない会話であれば、定義の甘さもさしたる支障に繋がることはない。「無用ないさかいや摩擦を避け相手の立場を思い遣る」と称されて日本人の特質と位置づけられる。外国人からは時として優柔不断にも映る。

「無用ないさかい」や「無用な摩擦」が回避できるのは良いことだが、困ったことに「有用な議論」も起きにくくなってしまう。害虫駆除の薬を撒いたことで、受粉を媒介する昆虫までいなくなってしまうようなイメージである。

かつて私はブログ「ブラームスの辞書」の中でしばしばいくつかの単語について「定義が甘い」と指摘してきた。「民謡風」「憂鬱」「屈折」「重厚」「渋い」などなどである。これらの言葉は他愛のない会話中に登場することの他に、ブラームス作品についての本質的な議論の中にも無視し得ぬ頻度で登場する。これらの重要な語句の定義が甘いせいで、議論が有効な結論に届かないこともあると思われる。字数だけは進むから議論をしたような気になれることはなれるが定義の甘さだけはキッチリと反映した緩い結論になることも少なくない。

「ブラームスの辞書」では本でもブログでもこの種の塗り残しを極力少なくしたいと考えている。他愛のない話において無邪気に盛り上がるというノリと同様、ムチムチ、ピチピチのブラームス論も大切にしたい。

スペシャルコンサートまであと17日。

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