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2017年5月25日 (木)

ドイツの語源

ブラームスの出世作が「Ein Deutsch Requiem」だったり、何気なく「ドイツ」という語を使っているが、方言について掘り起こして行く前に「ドイツ」の語源を押さえておこうと思う。もちろんこれには決定的な学説は無く、様々な説明が試みられているということは肝に銘じておく必要がある。

時は8世紀のイタリア。ラテン語の「Theodiscus」(テオディスクス)が「ドイツ」を指す標記として用いられていた。788年カロリング帝国諸侯会議の議事録に現われる。具体的には「Theodisca lingua」だ。「lingua」は「舌」と同時に「言語」を表すから「Theodica lingua」でドイツ語である。もちろん「lingua」は「language」の語源である。この「theodicus」が人名化したものが「Theodor」(テオドール)だ。ブラームスの友人にテオドール・ビルロートがいる。

「theodiscus」より遅れて「diutisk」が現われる。「自らの民族に属する」というのが原義だ。ラテン系ゲルマン系民族の抗争の地だった西フランケン地方で、ラテン側から起こったと考えられている。西暦1000年頃の文献に現われる。「diutischin sprechin」で「ドイツ語」を指した。これが「deutsch」の先行形と考えられている。「Dietrich」や「Dieter」の人名にも影を落としている。

カール大帝の死後その三男ルートヴィッヒが継承した東フランクの成立から神聖ローマ帝国を経て次第に確立して行くドイツの概念と平行して定着が進んだと考えられている。

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