スルー
いろいろなところで使われている。元々は「through」と綴られれる英語なのだと思うが、もはや日本語に定着していると感じる。
サッカーのスルーは美しい。飛来するパスを、扱える位置にいて、扱おうと思えば扱える体勢にあるプレイヤーが、意図的にボールに触らず後方にいる味方にボールを到達させるプレイのことだ。ときにはボールに触るかのようなフェイクが入ることがある。ゴール前でこれが決まると大チャンスということもある。後方でボールを受けた味方がゴールを決めたとしても、スルーをした選手にアシストがつかない。全くボールに触っていないからだ。敵味方の位置、パスの強さから一瞬で判断した結果、自分が触らないことを選択したということだ。気の利いたパスを送ると同等の価値を感じる。
ネットコミュニケーション用語としてもスルーがある。ネットを経由して寄せられたメッセージに意図的に返信をしないことだ。この用法がすっかり市民権を得ていることは、サッカーのスルーと同様だが、悩ましさは数段上だ。
されるのには慣れて来たが、するのはストレスを感じる。ブログ運営のテクニックの一つと開き直るには時間がかかる。
スペシャルコンサートまであと11日。
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