ブラームス神社

  • 道中安全祈願

おみくじ

  • テンプレート改訂しました

独逸日記

  • ドイツ鉄道博物館のおみやげ
    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

ビアライゼ

  • Schlenkerla
    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

カテゴリー

« ライン扇状地 | トップページ | 地名語尾「itz」の分布 »

2017年6月17日 (土)

ザーレの東

ライン、ドナウ、エルベの内側こそが本来的な意味のドイツであるといわれている。「ラインの西」「ドナウの南」はローマの痕跡が色濃く残る。「エルベの東」には今度はスラブ人の痕跡が刻印されている。地名の分布にもそれらが投影されている。これらの内側こそが始原的な意味の「ドイツ」だということだ。

さて本日は「エルベの東」から説き起こす。エルベ川が文化の諸相において境界を形成していると複数の歴史書に書かれている。ハンブルクを含む北部では、それで辻褄が合うことが多いが、南に行くほど例外も増える。その例外を合理的に説明するキーワードが「ザーレの東」である。ザーレとは「Saale」と綴られる川の名前だ。エルベ川の支流である。ハンブルクからエルベ川を遡ると、テューリンゲン州の都マグデブルクに至る。この南東約30kmのあたりでザーレ川が分岐する。そのまま南東に向かうのがエルベ本流で、真南に向かうのがザーレ川だ。このザーレ川が一部の地名や方言分布の境界線を形成しているケースがある。東方殖民によって新たにドイツ化したエリアを「エルベの東」とする概念に、「ザーレの東」という変形を考慮した方がいい。

« ライン扇状地 | トップページ | 地名語尾「itz」の分布 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ザーレの東:

« ライン扇状地 | トップページ | 地名語尾「itz」の分布 »

フォト

ブラームスの辞書写真集

  • Img_0012
    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
2025年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ