七歩の才
「詩を作る才能が豊かなこと」とでもしておく。
出所は中国だ。三国志の一角をなす魏という国のお話だそうだ。実は私ブラームスも好きだが三国志も相当好きなのだ。一番のお気に入りは呉の大都督・陸遜だ。
つい興奮して話がそれた。魏とはあの邪馬台国の卑弥呼が遣いを送ったあの魏である。その文帝は、三国志では劉備のライバルと位置づけられる曹操の息子だ。れっきとした皇帝だが、何故か弟の曹植をいじめた。「七歩歩く間に詩を作らねば死刑に処す」という具合だ。ご存知の通り漢詩には創作上の制約がいろいろあってそう簡単に作れるものではないのだが、言いつけられた曹植は見事に詩を作って見せた。プレッシャーがかかった状況でキッチリと仕事をしてみせるあたり曹植の才能は相当のものだ。だから詩の才能が豊かなことを「七歩の才」というようになった。
「出来ねば死刑」は究極のプレッシャーだ。何のプレッシャーも無い中、ブログ記事を毎日更新することなどこれに比べれば児戯に等しい。ましてや私の場合、毎日記事を書いている訳でもない。書きためた記事を一つ選んで毎日公開しているだけだ。才能の無いことを記事の備蓄の厚みでカバーしているに過ぎない。
実を言うと毎日記事を書くことをノルマにさえしていない。気の向いたときにサラサラと書いている。大好きなブラームスのことだから、ノルマにしなくても勝手に思いつくのだ。ノルマという言葉の持つ「出来ねばペナルティ」的なニュアンスは場違いである。ノルマにせねば書けなくなったらやめどきだと思っている。
2017年7月7日午前7時7分の公開。
てぃんぱにゃー様
いやいや、それほどでも。
投稿: アルトのパパ | 2017年7月 8日 (土) 07時06分
こだわりの公開日時(分まで!)。拍手
投稿: てぃんぱにゃー | 2017年7月 8日 (土) 06時51分