終戦の日
何の断りもなく「終戦の日」といえば日本では8月15日のことだ。戦没者追悼式が行われるし、甲子園では高校生の野球を中断して黙祷が行われる。ところがアメリカで対日戦勝記念日といえば9月2日だし、中国やロシアでは9月3日になる。9月2日は降伏文書調印の日で、翌3日は北方領土占領の日どいうそれなりの根拠がある。天皇がポツダム宣言の受諾を決めたのは14日だったが、玉音放送の15日というのは大きな区切りだ。
さて日本と同じ敗戦国のドイツはどうなっているのだろう。ドイツでは「終戦と国民社会主義からの開放の日」とされ5月8日となっている。連合国側も5月8日が「戦勝記念日」なのだが、ロシアは9日になっている。
ヒトラーが4月28日に自決して「第三帝国」は事実上崩壊していたから、降伏は国防軍司令部の名でアイゼンハワー将軍に通告された。これが5月7日で、降伏文書への調印は5月8日だった。連合国とドイツではこの日が「終戦の日」ということだ。ソ連はスターリンが別途降伏文書への調印式を要求したことから、5月8日付けの文書に5月9日に調印する形になった。だからロシアの戦勝記念日は1日遅れている。
ブラームスの誕生日5月7日は、これら終戦の日の直前ということになる。
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