議事録
会議の記録のことだ。開催日時、場所、出席者、議事を記録する。これを残さなかった場合、後々になってもめることもあるからとても大切だ。大切なのだが、これを書くのはなかなか大変だ。議事録は大抵会議の主催者が書く。会議を主催する組織のメンバーが担当することになる。
ところが私はこの議事録が大好きだ。書くのが得意だった。遅くも翌日には出席者全員宛てに議事録案をメール送信し、加筆修正がありはせぬかと問うのだ。何も問題が無ければ、OKの意思表示をもらうことが狙いだ。この速さがまずもってポイントだ。あまり遅いと出席者の記憶もあいまいになる。
実はこのスピードは、会議の事前準備にかかわっている。どうせ主催者として会のシナリオを考えるし、資料も準備するのだ。そのついでに備忘代わりのメモを作る。出席者、議事、望ましい結論、想定Q&Aだ。自分が会議の進行役ならもっと完璧だ。自分のシナリオ通りに自分がしゃべればいいからだ。誰も言っていないことを書くのは厳禁だが、誰かが口にすれば書くことが出来る。それが進行役の自分であろうともだ。嘘は絶対にいけないが、誇張と省略を駆使して会議のニュアンスを望みの落としどころに持って行くのだ。
会議終了後、質疑応答だけを付け加えて、タイトルを議事録に差し替える。記事の末尾に文責として私の名前を入れれば一丁上がりである。
実際の会議より議事録の方が出来映えがよいこともしばしばだった。上司はみなよく知っていて、「お前の議事録は眉唾だ」などとも言われた。会議の実態以上の議事録が書けてしまうからだ。
「ブラームスの辞書」でも同じことが起きている可能性大である。ブラームスに関する知識経験や演奏技能の実態を全く反映していないブログである可能性が極めて高い。
鵜呑み厳禁の眉唾ブログである。
« 自分を売り込む | トップページ | ティンパニの出番 »
コメント