ティンパニの出番
ブラームス作品に現れるカッコいいティンパニの出番について考える。
- 交響曲第4番第1楽章 最後の4連打 迷った末にココに決定。
- 交響曲第1番第4楽章 434、438、442小節目突然訪れるご褒美。Vaも一緒。
- 交響曲第1番第1楽章冒頭 あまりにも有名なC音の連打。第一交響曲の象徴。
- 交響曲第1番第2楽章65小節3拍目 E音ppのロール。4分音符にして7個分。67小節目こそが再現部になっている。あまりに微妙な出番だが、秀逸。
- 交響曲第4番第3楽章 282小節目エンディングに上り詰めるタカタンの連打。
- ドイツレクイエム第3曲 冒頭バリトン独唱に寄り添うパートナーとして。
- ピアノ協奏曲第1番第1楽章冒頭 唐突に放たれるフォルテシモ。
- ヴァイオリン協奏曲第1楽章90小節目 独奏ヴァイオリンを支えるD音。
- 交響曲第2番第1楽章 第2主題を導くピアニシモのロール。32小節目と36小節目。
- 交響曲第4番第2楽章 98小節目第2主題が美しく変奏されるところ。
- 交響曲第3番第4楽章 ラスト3小節のppの刻みは極上の肝試しか。
- ドイツレクイエム第2曲 葬送行進曲の歩みを律するとぎれとぎれの3連符。
- 交響曲第1番第4楽章 375小節目からのG音のロール。終楽章コーダへの道のりに敷き詰められた絨毯。総延長14小節の間、ppから始まって<>あり、クレッシェンドあり、ストリンジェンドありのさまざまな表情を表現せねばならない。
- 悲劇的序曲冒頭 ディミヌエンドの妙技。
- 交響曲第2番第4楽章 410~420小節。4連符、6連符、トリルの叩き分け!
- 運命の歌op54の冒頭3連符もなかなかカッコいい。
しかし気のせいかもしれないが、ドイツレクイエムはティンパニのカッコいい出番が多いと感じる。第3曲末尾のフーガで延々と鳴らされるD音は名高い。第2曲の葬送行進曲がフォルテシモに達する54小節目からも相当カッコいい。同じ旋律がppで奏される上記10位の場所とリズムのパターンが違うところが痺れる。さらに第2曲のラストを飾るフーガの中、304小節目から延々と続く4度の連打もシャープだ。
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