適正部数
「ブラームスの辞書」を自費出版に踏み切った時、部数の決定が難しかった。もろもろ考えて結局落ち着いたのが300部だった。売れる見込みはほぼゼロで、知人への配布が中心だ。そしてお決まりなのが予算の制約だ。
ところが、当時は全く考えもしなかった要素があった。万が一トントン拍子に手許を離れ、自分と家族の分しか家に残らなかったら相当寂しいと思う。音楽系で新たに知り合った人に対する名刺代わりにもなっているから、これを切らすことは大切な訪問先で名刺を切らすようなものだ。
現在の在庫と売れ行きを考えるとあと10年か15年は手許に残る計算だ。良かった。結局思案の挙げ句に決めた300という部数がとても適正だっと感じる。
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