ドイツ資料館
坂東俘虜収容所の跡地が公園として整備されている。近くにはドイツ資料館が建っている。
鳴門市は姉妹都市になっているドイツ・リューネブルク市とともに、周辺一帯を世界記憶遺産にするよう準備中らしい。資料館に立ち寄るとその理由がわかる。俘虜たちと地域住民の交流が事細かに展示されている。
100年前の日独交流を思うと心が温まる。その要の位置に第九交響曲がある。音楽の底力をまざまざという形だ。
人道的な扱いを受け心を開く俘虜たちと地域住民の交流は奇跡的だ。館内展示物の律儀な説明は日本語とドイツ語で英語抜きというのがほほえましい。俘虜たちを第九初演に走らせたモチベーションが、俘虜の日常を活写する中から自然と伝わる仕組みだ。想像を絶する精緻なガリ版印刷の技術だけでも一見の価値がある。
我々日本人にとっても、いやおそらく縁あって訪れるすべてのドイツ人にとっても心洗われる場所に違いあるまい。
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