第九初体験
私の第九初体験は1973年12月16日だった。中学1年13歳だった。父に連れられて年末恒例の演奏会に出かけた。鳥肌モンの感動だった。
ブラームスの第九初体験はどうも私より遅いらしい。1854年11月30日付けのクララへの手紙に、第九交響曲を聴いたことに言及されているそうだ。歓喜の歌の旋律を引用しているらしい。そのニュアンスから、これがどうも初めての第九鑑賞だったのではないかと推測されていると言うわけだ。グルント指揮のハンブルクフィルハーモニーの演奏だ。
この交響曲を踏み越えて行かねばならないとの宣言が発せられていればカッコいいのだが、そうではなかったようだ。はるか遠くにボンヤリとともる灯かり程度だろう。
このときヨハネス・ブラームス21歳。私に遅れること8年だ。
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