大作曲家とその時代
都内某書店で「ブラームスとその時代」という書籍を買い求めた。店頭で手に取って4500円をためらわずに支出した。2017年11月3日西村書店刊だから、出来立てのほやほやだ。クリスチャン・マルチン・シュミットというドイツの学者の著述を和訳したもの。
作曲家の伝記的事項に相応の配慮をしつつ、時代背景に切り込むというスタンスだ。民謡へのあたたかなまなざしも見て取れる。WoO33を背負う「49のドイツ民謡集」を、学術的とまで断言し、ブラームス本人が同作を作曲の集大成と位置付けていたという解釈に目から鱗が数枚落ちた。民謡へのあたたかなまなざしは特筆ものだ。
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