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2017年12月17日 (日)

ベートーヴェンの記憶

ブラームスにのめり込む前、私の脳内マインドシェア第1位に君臨していた作曲家はベートーヴェンだった。クラシックにのめりこみ始めたのが中学時代で、最初に買ってもらったレコードがベートーヴェン第五交響曲とシューベルト未完成交響曲のカップリング。

案の定気が付いたらベートーヴェンにはまりこんだ。交響曲、協奏曲、弦楽四重奏曲、ピアノソナタ、ヴァイオリンソナタ、一部ピアノ三重奏曲など、ほぼ全部レコードとスコアが集まった。頭が柔らかいから旋律と曲名の紐付けがあっという間に完璧になった。伝記を始めとする書物も片っ端から読んだ。一生このままかもしれないと予感していたし、それでもいいと思っていた。

高校卒業の段階でのお気に入りは以下の通り。

  • 交響曲 7番6番4番の順。
  • 協奏曲 ヴァイオリン協奏曲、ピアノ協奏曲第4番
  • 弦楽四重奏曲 15番イ短調 4番ハ短調 9番ハ長調 2番ニ長調の順
  • ピアノソナタ 第31番イ長調 第21番 第8番の順

ブラームスなんか屁とも思っていなかった。この記事を書くためにベートーヴェンのどこが好きだったのか思い出そうとしているのだが、どうも要領を得ない。思い出せないのだ。

中学高校の時代は、ベートーヴェンにがんじがらめにされる感覚が心地よかったのだが、大学に入ってから、パーソナルな塗り残しがあるブラームスが好きになった。秩序と思いが程よくブレンドされていると感じたのだ。話聞いてくれそうなのはブラームスだと思った。

私の心の中では既にブラームスはもちろんバッハやドヴォルザークにも抜かれてしまったベートーヴェンだが、今でも楽譜だけはたくさん持っている。

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