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2018年1月18日 (木)

コピイストたるブラームス

ブラームス自身がルネサンスやバロックの作品を写譜している。立身出世を遂げてからは、興味の対象は古楽譜の収集に移行するのだが、若いころは熱心に写譜している。それをクララやヨアヒムに贈り、贈られた2人が律儀に保存していたという寸法だ。

ブラームスの写譜の対象になった作曲家をアルファベット順に列挙し、生年を添える。

  1. Arthopius,Balthasar 1535
  2. Attaingnant,Pierre ?
  3. Bach,Wilhelm Friedeman 1710
  4. Calvisius,Sethus 1556
  5. Crueger,Johannes 1598
  6. Eccard,Johannes 1553
  7. Erythraeus,Gotthard 1560
  8. Gesius,Nartholomaeus 1560
  9. Hassler,Hans Leo 1564
  10. Ingegneri,Marc'Antonio 1545
  11. Isaac,Heinrich 1450
  12. Lotti,Antonio 1667
  13. Luther,Martin 1483 宗教改革のルター。
  14. Palestrina,Giovanni Pierluigi 1525
  15. Praetrius,Hieronimus 1560
  16. Praetrius,Michael 1571
  17. Rovetta,Giovanni ?
  18. Schein,Johan 1586
  19. Steuerlein,Johann 1546
  20. Walter,Johann 1496

写譜された時期はいずれも1850年代。二十歳そこそこのブラームスの興味がこれら作曲家に向いていたということだ。この事実を踏まえると、ブラームスネタそっちのけでバロック特集に走ってもけして叱られることはないと確信する次第だ。

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