8枚組750円
このたび中古ショップをうろついていて、お宝をゲットした。ブリリアント社から出ているバッハエディションのうち「ヴォーカル作品第二集」のボックス8枚組が750円だった。1枚100円を切る。「コスパ」以前の破格値と判断し即買い。
このうちのDISC5から7までの3枚が、ニコルマット率いるノルディック室内合唱団によるバッハのコラール集。「ブライトコップフ389コラール集より」という副題がついている。カールフィリップエマニュエル編纂の「4声のコラール集」からの抜粋だ。
帰宅するなり開梱。思った通りだ。単にコラール集収載の作品を取り上げるだけでなく、同名コラールがカンタータに採用されている場合には、そちらも合わせて演奏してくれている。同旋律別テキストをフィルタリングしてくれていたりするのでかえって使い勝手がいい。CPEバッハのブライトコップフ社オリジナルは「テキスト無しのピアノ版」だが、それをもとにテキストを補い、小規模の混成四部合唱に、通奏低音という組み合わせで聴けるのはありがたい。ピアノ独奏で聴かされてもありがたみは落ちる。
本当に貴重だ。バッハの合唱曲は、規模的にはマタイ受難曲やロ短調ミサが頂点に君臨し、量的にはカンタータが広大な裾野を形成しているが、こちら4声のコラール集のシンプルで素朴な味わいは「癒し」以外の何物でもない。裾野を形成するカンタータをはぐくむ土壌と考えたい。
全曲聴きたい。
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