4声のコラール
バッハの次男カール・フィリップ・エマニュエルは、父の死後、その遺作の出版に熱心だった。例えば、父の弟子だったキルンベルガーと共同で、膨大な数のコラールのピアノ版全4巻を1787年までに出版した。
「与えられたコラール定旋律にどのような和声を施すか」という教育的な観点から広く歓迎された。編集方針はは以下の通りだ。
- ピアノ用
- 四声体
- テキスト無し
- コラールの一行目をタイトルに据える。
取り扱われたコラールは371曲。まずはそこを起点に話を整理する。
- 編曲総数371曲
- 同一コラール別編曲23曲を控除して348
- 既知既存のコラール包含の162曲を控除して186
- BWV253~438まで計186曲
上記3は、バッハのカンタータやオルガン作品に何らかの痕跡があるものと、解してひとまず間違いない。
これらがまた貴重な作品の宝庫だ。一言で申すなら「歌の無い賛美歌集」である。
コメント