コラダスの狙い
バッハ、ブクステフーデ、パッヘルベル、テレマンのオルガン作品に取り上げられたコラールを抽出しデータベース化を試みて、これを「コラダス」と名付けた。表向きの理由は、ブラームスの最後の作品「オルガンのための11のコラール前奏曲」op122を心から味わうためだ。バロック音楽の伝統に根差した「オルガンコラール」というジャンルに自ら身を投じたブラームスの意図をより立体的に理解するため、飛び込んだその先の世界について知識を蓄積しようとする狙いだ。
バッハだけを探求の対象としてもいいのだが、複数の作曲家に対象を広げたほうが普遍性が高まると思った。ここまでは表向きの理由だ。
地味な狙いもある。
ブクステフーデ、パッヘルベル、テレマンは日本語で読める書物が極端に少ない。ネットの寄与は高まってはいるものの、まだまだ限定的だ。その一方でバッハにはかなりな情報がある。オルガンコラールの原曲について調べるとき、バッハと共有するコラールならば、バッハ関連書籍の情報が流用可能だ。完全ではないことを承知の上で参考にするには十分の重複がある。
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