おおこの世よ
ブラームス最後の作品「オルガンのための11のコラール前奏曲」op122のラストを飾るのは「おおこの世よ、我汝を去らねばならず」op122-11である。クララ没後、自らの死さえ予見しながら書かれた曲集のラストにこのタイトルだから、いやでも身が引き締まる。
原題は「O Welt,ich muss dich lassen」という。気合を入れて作成したコラダスには、収載されていない。バッハ、ブクステフーデ、パッヘルベル、テレマンの4名がオルガンコラールに採用していないということだ。
相当へこんでいたところに、昨日話題の「4声のコラール」である。BWV254から438までの一連のコラール群だ。その中のBWV392が「O Welt,ich muss dich lassen」であった。
バッハが見てくれていることが、どれほど心強いか。
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