3大宗教作品
ブラームスは1872年秋から1875年春までウイーン楽友協会音楽監督の地位にあったが、その最後のシーズンの選曲を調べていて興味深い事実を発見した。
- 1874年12月06日 ベートーヴェン:ミサソレムニス
- 1875年02月28日 ブラームス:ドイツレクイエム
- 1875年03月23日 バッハ:マタイ受難曲
ご覧の通りだ。この周辺の事情は以前にも述べておいた。
この年、復活祭は3月28日だった。バッハのマタイ受難曲を聖金曜日の3日前に演奏したということだ。自作の「ドイツレクイエム」はイースターのちょうど1か月前。ついでに申すならミサソレムニスは作曲者ベートーヴェンの誕生日の10日前である。
楽友協会音楽監督の辞任を決めていたブラームスがラストシーズンで放つプログラム。これをドイツ3大宗教作品と断じてもブログ炎上には至るまい。
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