コンプトゥス
ラテン語。「computus」と綴る。断りなく用いれば「復活祭の計算」のことだ。厳密には「computus paschalis」という。「paschalis」は「復活祭」のことなので、「computus」だけなら計算のことだ。黙って「計算」といえば復活祭の割り出しを意味するということだ。そういえば「コンピューター」の語源だった。
「春分の日より後の最初の満月の後、最初の日曜日」
なのだが、注意がいる。春分の日は3月21日に固定される。天文学的には20日が春分の日になることもあるのだが、復活祭の計算では21日に固定される。バッハの誕生日だからというシャープな説明がはまりまくる。
「春分の日の後の満月の日」とはいうものの春分の日が満月だったら、これはセーフ扱いだ。横並びはセーフなのはオフサイドのルールと同じ。だから3月21日が満月で土曜日だと、3月22日が復活祭になる。計算上最も早い復活祭だが、確率は0.5%ほどだ。一方満月が日曜と重なると、復活祭は1週後にずらされる。3月22日が日曜日で満月だとしても22日がイースターにならずに、29日となるからややこしい。
もっとも復活祭になりやすい「イースターの特異日」は4月19日らしい。
今年の復活祭は明日だ。
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