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2018年4月23日 (月)

テキストの一致

ドイツレクイエムのフィナーレ第7曲とバッハの「カンタータ60番BWV60」第4曲のテキストが一致する。アルトのレチタティーヴォに導かれて歌いだすバスのアリオーソが、そっくりそのままドイツレクイエム第7曲冒頭のテキストになっている。「Selig」の「Se」が付点2分音符によって引き伸ばされる歌い出しまでそっくりである。ドイツレクイエムも終盤、フィナーレにたどり着いた聴衆は、この歌い出しを聴いてバッハを想起することは間違いない。信仰に篤い聴衆ほどそれを感じ取るはずだ。

バッハにとっては「知らんがな」な話だが、ブラームスにとっては意図も思いもある一致だ。

バッハのカンタータ60番は、三位一体第24主日のためのカンタータ。初演はバッハがトマスカントルに就任したその年の11月7日。曲全体の構成は「恐れ」と「希望」の対比になっている。第4曲は両者の葛藤に終止符を打つべく、キリストが「恐れ」の側を諭すシーンになっている。アルトは恐れでバスがキリストだ。

熱心なプロテスタントなら、ドイツレクイエム第7曲の立ち上がりを聴いて、バッハのカンタータ60番第4曲を必ず思い出すはずと、ブラームスは計算していたに決まっている。

ブラームスはドイツレクイエムの初演から5年後1873年12月7日、ウィーンでカンタータ60番を、楽友協会の演奏会で指揮している。

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