バッハゆかりのオルガン
バッハが生涯でかかわったか、かかわったと思われるオルガンを整理しておく。
- Arnstadt 1703年新教会(現在のバッハ教会)オルガニストに就任。F.ヴェンダー製。
- Eisenach 1885年に生まれてから10歳で去るまでSt.Georgkircheのオルガンの音を聴いていたに決まっている。G.C.シュテルツィンク製。
- Erfurt 1716年7月31日にアウグスティン教会にてオルガン鑑定。ヨハン・ゲオルク・シュレーター製作。
- Gera 1724年6月25日ヨハン・ゲオルク・フィンケ製作のオルガン2基を鑑定。
- Halle 1624年4月聖母教会オルガン鑑定。ヨハン・クリストフ・クンツィフ製作。
- Hamburg 1720年聖カタリーネン教会にてオルガン演奏。聖ヤコビ教会のオルガニストの地位に興味を示した。
- Kassel 1731年9月28日。マルティン教会にてオルガン鑑定と演奏。ドリアントッカータBWV538を演奏したと伝えられる。
- Langewiesen 1706年11月28日聖母教会においてヨハン・ゼバスチャン・エアハルト製作のオルガンを鑑定。
- Leipzig トマス教会のオルガンは14世紀にすでに存在したことがわかっている。大オルガンは現在88ストップだが、バッハのころは42ストップだったと推定される。小オルガンは1740年に取り壊されるまでに、バッハ本人が演奏した記録がある。1744年には聖ヨハネ教会に建造されたヨハン・シャイペ製のオルガンに転用され、バッハも鑑定に関与したほか、実際に演奏したとされている。聖ニコライ教会のオルガンもバッハがたびたび演奏したことが分かっている。
- Luebeck 1705年11月アルンシュタット新教会のオルガニストだったバッハは、リューベックまで430kmをいとわず、当地聖マリア教会のオルガニストだったブクステフーデの演奏を聴くために駆け付けた。大小2つのオルガンがある。
- Lueneburg 15歳で当地の聖ミカエル教会の聖歌隊員となったバッハだから32ストップのオルガンを弾いた可能性がある。
- Muehlhausen 聖ブラジウス教会のパーペ製オルガン。1709年10月31日にオルガンコラール「神は堅き砦」BWV720を弾いたことが有力視されている。
- Naumburg 1746年当地の市教会にヒルデブラントが新造したオルガンを鑑定。
- Ohrdruf 両親の死没後、長兄に引き取られた土地。同地の聖ミヒャエル教会のオルガンはパッヘルベルの関与も有力視される由緒正しいもの。
- Sangerhauen バッハ関与の確実な証拠はないものの、同地のヤコブ教会のオルガンもまたヒルデブラント製作の名器である。カッセル訪問のついでに立ち寄ったかもしれない。
- Stoermtal 1723年トマスカントル就任間もないバッハはライプチヒ近郊の同地の村教会の新造オルガンを鑑定した。
- Stoentzsch 1733年当地市教会の鑑定。
- Taubach 1710年当地のオルガンを鑑定。
- Weimar コンペニウス製作の城館教会のオルガン。
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