賛美歌のシューベルト
ヨアヒム・ネアンダー(1650-1680)の「通り名」だ。デュッセルドルフの教会付属ラテン語学校の校長として活躍したが、30歳の若さでブレーメンにおいて没した。賛美歌60編のテキストを残したが、その半数について作曲もした。もっとも有名な「Lobe den Herren,den Maechtgen Koenig」は、バッハのカンタータ120番と137番に採用されているほか、多くの賛美歌が歌い継がれている。
残された作品の美しさと、30歳で早世したこともあって「賛美歌のシューベルト」とあだ名されるにいたる。
存命中、彼はデュッセルドルフ郊外の谷に出かけてしばしば思索にふけったという。その谷はいつしか「ネアンダーの谷」と言われるようになり、やがてそこから古人類の化石が出土した。つまりはそれがネアンデルタール人である。
今日5月31日は彼の命日である。
どこかに「賛美歌のブラームス」はいないものか。
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