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2018年5月20日 (日)

プレトリウスのオルガン

Mプレトリウスはバッハの生地アイゼナハと指呼の間にあるクロイツブルクに生まれた。1572年生まれだからバッハに先立つこと113年だ。没したのが1621年。バロック時代は1600年からの150年間とひとまず定義されているから、バロックに先立つルネサンス音楽と初期バロックの継ぎ目付近にいる。バッハ家ほどではないものの、プレトリウス家は多くの音楽家を出した。

彼のオルガン作品を収めたCDを店頭で手に取って、吸い込まれるように入手した。

20180428_074942

思いのほか日本語解説が充実しているのがうれしい。最初からオルガン用として作曲されたわけではなく「場合によってはオルガンも可能」という位置づけの作品を、やっぱりオルガンでという意欲が素晴らしい。

  1. O Lux beata Trinitas おお聖なる三位一体の光
  2. A Solis ortus caine 日出る地平から
  3. Summo Parenti gloria 至上なる父に栄光あれ
  4. Wir Glaeuben all an einen Gott 我ら唯一の神を信じます
  5. Alvus tumesit virginis 乙女マリアの胎に宿れり
  6. Nun lob mein Seel den Herren 今ぞ我が魂、主を讃えん
  7. Christ unser Herr zum Jordan kam 我らが主キリストはヨルダン川に来たり
  8. Te mane laudum carmine 朝には歌をもってあなたを讃え
  9. Vita sancotum 聖なる命が
  10. Ein feste Burg ist unser Gott 神は堅き砦

見ての通りラテン語タイトルが優勢だ。のちのバロック時代にあって隆盛を誇ることになるオルガンコラールの原型がここにある気がする。

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